SM

今日は、本番前最後の合わせ練習のレッスンとなりました。
長い間練習した曲なので、無駄のない落ち着いた歌を歌えていると思います。

今から気をつけるべきは、暗譜だと思います。
暗譜が浅いと、時として不安になったり、気持ちがこもらない歌になり、それが歌声に素直に出てしまいます。
あるいは、逆に気を付けて欲しいことは、リラックスし過ぎて?発声がおろそかにならないこと、です。
語弊があることを承知の上で云うこととすれば、PやPP、メッザヴォーチェは、中低音ではあまり意識する必要がないこと、でしょう。
むしろ、口の奥を良く開けて、明快に発音することで、中低音の声をよく聞かせるように常に意識して下さい。
広いホールで一番後ろの人が判るように歌う、という基本は忘れないようにしてください。

声のこととしては、ともかく中低音の発声が良くなったので、あとは高音発声の喉の負担を少なくするように、
喉を良く開けて、なるべく喉を締めないで出すこと、です。
それが可能になって確実になると、高音をいくら歌っても、常に低音の声にきれいに戻れるはずです。
高音を歌うと中低音が出なくなるのは、高音の発声に起因することが多いと思って下さい。
高音発声でもろに喉が上がってしまうため、だと思います。

ビゼーの「春の唄」は、欲を言えばフレーズ終わりをもう少し伸ばせる所は伸ばして、まとめられると良いですね。

アントニアのアリアは、中低音の音域では声量が出ないとしても、歌詞を明快に発音するように、
喉を開けて、口奥の開きが良い状態を作るように発音してください。

「花の春告げ鳥」は、出だしを少しゆっくりにしました。
基本的に問題はないですが、後半のテンポの速い部分は、1小節1拍、あるいは拍を無視してフレーズで楽々と
歌える雰囲気が更に出せれば理想です。