MMH

発声練習は上行形と下降形、上行形のスケールに半母音を付けて下あご固定で練習。
およそ2オクターブ、安定して発声出来ている。

コンコーネの41番は、譜読みに足りない点があったので、長く練習して上手になった。
特に狭母音での練習は有用であった。
声の響きを集めやすいことで、フレーズを歌う息と声の関係が密になるからである。

ドニゼッティのFreschi luoghi prati aurenti
前回よりも上達していた。リズム感が良くて声量も良く出ていた。
今回は詳しくやらなかったが、もう少しイタリア語が明瞭に歌えると更に良いと思う。
これは単に発音の問題というよりも、発声の課題も関係あるだろう。
声量を出す発声の在り方であろうか。

響きと細く密に出来れば、唇や舌の使い方で言葉は自動的に明瞭になるはず。
これは、あとでドビュッシーのEn sourdineでやったのと同じように練習すると良い。

ドビュッシーのNuit d’etoile
少し細かく練習。特に語尾のあいまい母音のEの処理。
前の音から少し降りるが響きのピッチが落ちないように気を付けるやり方。
これは全体的にも中低音域のピッチを保つ鼻腔共鳴的な発声を覚えること、
そのための下あごの動きの抑制を覚えることが課題になるだろう。

En sourdineも同様に、中低域の声がメインになる曲なので、鼻腔共鳴的な発声を覚えるために、指をくわえて歌ってもらった。
これは慣れないと声が響かず、歌詞発音も不明瞭になるので気持ちが悪いだろうが、発声のある面を覚えるために有用なので、厭わずにトライしてほしい。

最後にRomanceを。
高音発声で張り上げないように、むしろ高音に跳躍する場合は高音を抜いて出すくらいで良い表現になる、と思って練習しておいてほしい。