OY
発表会のプログラムである「カタリ」とラ・ボエームの「冷たき手」をの2曲を練習でした。
前回ピアノとのアンサンブルに少しばかり難がありましたが、今回はかなり上手く合ってくれました。
結果的に思うのは、歌手もIn tempoを意識することと、ピアノは歌手を下支えするように弾き過ぎないで弾くことでしょうか。
歌声は充分高音発声に対処出来ていると思います。
理に適った発声でしょう。
強いて言えば、もう少し口が開いた発声になると、声の共鳴が得られて、もっと響く声になると思います。
声帯の使い方は上手いので、後は共鳴と言う部分に着目してみると、新たな展開が開けると思います。
頑張ってください!
EM
発表会前のレッスンとしてはかなり良いレベルにまで修練を積んでくれた、と思える出来でした。
このところバリトンの声を作って来ましたが、身体の大きさに見合う声の太さが身に付いて来たことが収穫です。
ただ、そのために少し声がこもる傾向ですが、いたしかたないところでしょう。
ある程度、低音が出る感覚がつかめてから、もう少し明る響きになるような発声を覚えて行けば良いと思います。
今日も、上あごを上げるように口を開けることで、明るい響きを模索しましたが、バランスが取れず、低音の響きが
出なくなるようでした。
このことは、今は無視しても良いでしょう。
「詩人の恋」1番~7番までで、難しい曲が2番と4番でしょう。
6番と7番は、出るようになった低音でばんばん歌えば良いです。
5番は、太いバリトン的響きという基本の中で、繊細な女性的な部分が出れば理想です。
2番と4番は、バランスのもっとも必要とされる、アポロ的な男らしさを出して下さい。
明るさと適度にバランスの効いた力強さ、です。
6番と7番がディオニュソス的な表現だ、とするならばです。
ここでは、低音は思ったように出してください。思い切り歌って、良い声が出ればそれだけで充分でしょう。
1番と5番は対の表現だと思います。繊細さを大切にして下さい。
ということは、声の響きに寄りかかり過ぎず、意味の世界を良く味わうように
歌って下さい。
3番は、声質がとても良いです。なるべくテンポ良く、落ち着かずに歌えると良いです。
AS
本番前最後のレッスンであり、最初で最後の伴奏合わせのレッスンとなりました。
伴奏との合わせとしては、ドナウディはまったく問題ありません。
この曲は声も良く調整されて、良い響きで歌えていました。
強いて言えば、発音の母音の作りがこじんまりしているため、声の共鳴があまり起きない響きだと思いました。
口を使った母音の作り方は、日本人は咀嚼筋あまり発達していないので、口を大きく使う面が弱いと思います。
声の響きの中でも、共鳴と関係のあることなので、課題にしてこれから挑戦してください。
カルメンの「セギディッリャ」は、伴奏のテンポがややこじんまりしていたので、テンポ自体を少し上げてもらいました。
何より、この曲はテンポ感、のりが大切です。聴いているものが踊りだしたくなる、良いテンポ感を大切にお願いします。
ただし、歌手はリズムで身体を揺らさず、真っすぐに立って歌う方が見ているものはリズム感を感じます。
曼珠紗華は、これもテンポが遅かったです。楽譜指示通りか、少し早くでも良いです。
要はフレーズを一息で歌う、あるいは2小節単位をまとめて歌う意識を大切にして下さい。
基本は日本語の語りのフレーズ感を大切に歌うべきでしょう。