GH
発声練習は、最初から深く柔らかい良い声が聞こえて来た。
じっくりと、低めの下降形から始めて、アルペジョ、そして5度スケールを4点Gまで上がり、最後にオクターブの練習を確認。
これは、彼の課題である4点Cの小換声点で喉が高くなならないように慮った。
トスティのChanson de l’adieu
発声練習で気を付けたこともあってか、冒頭Partirの4点C音が上ずらないで良い声で出始められた。
全体に安定した良い声の出来上がりになる、トスティらしい情熱溢れる歌になった。
An den mond
これも前述の小換声点辺りの声の上ずりは消滅して、良いフォームの声になった。
あとは、発音と声の滑らかさを大切に歌ってもらった。
ドイツ語の発音は子音の処理がごつごつしがちなので、メロディラインのレガートをいかに上手に声で表現するか?
という点が、あと一歩。
今日はやっていないが、あらためて単母音でメロディを音符通りのリズムで正確に歌えるかどうか?
そしてその練習時に、音程跳躍で不要に高音側を強調しないようなフレージングを大切に。