SNT
発声練習
高音の換声点の通過が調子が良かったので、最初から5点bまで5度スケールを歌い、後に8度のアルペジオを歌った。
特に高音の声がビブラートが出るようになって良い傾向である。
コンコーネOP12
1番を練習。
2回目になったので、歌い込みは進んでいた。
歌声としては、中音域~中低音域で声が充実しない傾向が残る。
歌い込みが未だ進んでいないのかもしれないが、一応上がりとした。
ロッシーニ「約束」
とても良く歌えている。この状態を維持してもらえれば、今回のレッスンとしては上りで良いと思う。
後はピアノは前奏がとても良い。歌になってから、PPの表現には十分気を付けてほしい。
歌声の技術が整わない点は、ピアノ伴奏で表現を補うということは大事。
フォーレ「私たちの愛」
フランス語の発音のためにフレーズのシラブルのリズムが不ぞろいになる点が、この曲の美点を損なうので細部の練習をした。
まず歌詞ではなく、まずフランス語を歌わないで音符のリズムとテンポで淀みなく語る練習。
その後、LALALAで正確に歌う練習をして、最終的に歌詞を歌うという順番になった。
結果的にはとても正確に細かい音符の揃いが良い歌になった。
この曲の一つの大事な表現である。
歌う方は自由が感じらずに、我慢が続くと思うがその我慢を続けると自由な世界が開けるだろう。
モーツアルト「フィガロの結婚」から伯爵夫人のアリア「楽しい想い出はどこへ」
これも大変に良く歌えている。
レチタティーヴォは内容を考えた語り掛けの意志を感じられるものであった。
彼女は演劇的に明快な内容になると、歌声にも力がこもるのだろう。
アリアで注意したことは、冒頭のDove sonoの声。この冒頭の入りの声に全集中を込めてほしい。