SNT
発声練習
フレーズの入りの声についてを練習した。
ドレミファソのスケール練習ならば、主音であるドの音をピアノの実音を聞いてその音に近づけて発声する。
という工程を経ることで、音階のそれぞれの音の基音を良く感じて声を出すこと。
基本的なことだが、案外無意識になっていると思われる。
このことは、結果的に胸声の重要性を表していると思う。
コンコーネOP12Lesson15の2番
練習内容は、ブレスと声の出し始めの確立を徹底すること。
声を意識するだけで改善されるが、3ページ目くらいから崩れてくる。
それはブレスのタイミングの問題とフレーズのブレスの配分の崩れが関係する。
テンポは
フォーレ「ネル」
当初の通しでのテンポが72くらいだったか?
今回レッスンで課題としたブレスと喉の準備を考慮すると、速い方がタイミングが良いということ。
中高音域で瞬時に良いブレスをするためには、テンポがゆっくりだと難しい。
つまりゆっくりで歌うという技術力のためには、ブレスの身体の使い方がより熟成している必要がある。
Rの発音が緩かったが、フランス歌曲では他の言語と同様にRは巻き舌が基本である。
口蓋音で出す声楽家もフランスに入るが、一般的とは言えない。
特に慣れない日本人がその真似をする意味は、ほぼ見いだせない。
練習の結果、太くしっかりした歌声になって安定した歌唱になった。
表現以前に、楽器としての声をこの状態として掴んで行ってほしい。
ベッリーニ「カプレティとモンテッキ」「ああ、幾たびか」
ピアノ伴奏として、レチタティーヴォのAndante maestosoの表現を大切に。
また中間部の8分音符和音連続の伴奏形も古典的なスタイルなので、スタイルに添った雰囲気を感じてほしい。
後半は同じくAndanteだがSostenutoが付くから、まったりと少し重い感じが良い。
歌声は以前に良くレッスンをやったせいもあり、良い歌声であった。
発声練習や練習曲、フォーレの歌曲での練習が功を奏したか、良い喉のポジションで歌えていた。
歌声としても、レチタティーヴォの荘厳さとアリア部の悲劇的な調子の変化を意識してほしい。
アリア部は、以前に弱声を指摘したが、今回は声のポジションを大切にすることを重要視してほしい。
そのため弱声をそれほど意識しなくても良いと思う。