SNT
発声練習
口を開ける発声。
彼女の発声は口を開けない傾向である。
つまり頭声傾向が強い声にになりやすい。
口を開けると、声を前に出せてるが、喉が開かない傾向である。
喉を開けるために、口を縦に良く開けるという根本の部分を再確認。
あるいは、口奥が大きな空間になるように開ける、という意識を持つこと。
プッチーニ「そして小鳥は」（子守歌）
とてもシンプルで美しい小曲である。
イタリア語はU母音を除いて基本的に開口母音が多い。
Eで狭い母音もあるが、限定的。
喉を開ける発声という意味では、特にE母音の扱いに注意を。
E母音はほとんどA母音に近くして、舌だけをEの状態に近づけると良い。
彼女の現状では、楽譜に記されているPという強弱記号は意識しなくて良い。
ドビュッシー「星の夜」
全体に良く歌えていた。
特に練習したのは、最高音で良く喉を開けること。
つまり絞まった声にならないように。
最高音の前の音符”Je”で喉を開けておいて、その状態を保つように”Reve”最高音に達すると良い。
ということは、JeのEあいまい母音は、よく口を開けた発声をするということ。
ふつうにJeと歌うと、口が開かない発声になるからである。
口先が開かなくても、喉が開けばよいのだが、慣れていない場合は口を開けるほうが判りやすい。
また、フレーズ中で4点hから下に降りる際に音程が狂わないように注意が必要である。
