TNK
発声練習
声の出し始めを意識すること。
グラスハープを響かせるとき、指の腹でコップの縁を擦ると、良いバランスの時に良く響く。
そのイメージで声を出し始めること。
彼の場合、概ね擦りが弱いのと、技術的には軟口蓋側の引き上げも同時に意識するとより良い。
コンコーネOP9より23番
課題はリズムソルフェージュ。
譜読みのときに、リズム分析を先に行ってから、母音で音取と言う順番が適切ではないだろうか?
つまり音符の表現するリズムを、たとえばLalalaで歌わずにリズムだけを表現する練習である。
例えば、子の23番は8分音符系で12/8拍子。
であれば、8分音符3つ分が1拍と数えて4拍子と把握できるであろう。
タイで結ばれてややこしい個所も、把握しやすいはずである。
譜読みする時は、まずリズム分析を先にやると良い。
フォーレの歌曲から「5月」
全体に良い雰囲気を持っていて好感が持てた。
課題は、声がもやっとして不明瞭な印象を受けること。
それは適度な声量であったり、声質の問題もあるだろう。
考えたのは朗読を練習し。そこから歌につなげる方法であった。
私が手本を示して、後から真似をしてもらった。
声のトーンを高く、発音ははっきりと明快に語ることである。
この後、この朗読の声のイメージのまま歌ってもらった。
これが大成功で、驚く程の声の変わりようであった。
フォーレ「漁夫の唄」
これも同様の練習を行ったが、その前に音符を正確にリズム表現する練習を行った。
母音で歌うことで、音符のリズムを正確に表現するように歌うこと。
特に冒頭のレチタティーヴォ的な部分は重要である。
このリズムソルフェージュの課題は、付点四分音符の扱いである。
つまり拍節感が明快にあるかどうか?
これが決まらないと8分音符3つ分という長さがびしっと決まらないからである。
特に冒頭のMa belle amie est morteのbelleのE母音の付点四分音符である。
こういディテールをないがしろにしないことが、音楽美につながるので、充分に注意してほしい。