SM
発声練習
滑らかな美しい声で歌えていた。
課題があるとすれば、大きな揺れが声に出ること。
これは良く解釈すれば、喉が脱力出来ているともいえる。
そのため、適度な緊張感をどのように喉に与えるか?と思われる。
歌う際の呼気を、もう少し意識的にコントロールする術を覚えると良いだろう。
フォーレ「ある日の詩」
3曲それぞれをフランス語の朗読をしてから通してもらった。
あるいは母音だけのソルフェージュ的な練習も交えた。
大きな課題としては、中高音から高音にかけて喉が絞まる傾向であったこと。
これは、換声点のテクニックを明快に持つことである。
具体的には、5点Eないし5点E♭を確実に換声して出すことを意識すること。
つまり上行フレーズでこの領域に到達する場合、到達する前に喉を下げること。
具体的には、少し物を飲み込む感じとか、単に喉仏より下に声を当てるようにすること。
この方法を覚えると、彼女の場合は高音発声が楽になり安定する。
中田喜直「悲しくなった時は」
テンポ設定については、彼女に任せて少しゆっくり位が良いと思えた。
ただ、途中「心優しい朝も・・・」辺りからテンポを少しずつ速めて行けば音楽のピークに向かいやすいだろう。
フレーズの下降形のピッチには注意をもってほしい。