GH

発声練習

下あごが良く降りた歌い方になっており、バリトンらしい太く良い声が出せていた。
高音換声点の4点Eは、未解決な点があると思ったがそれほど問題とは感じない。
ただ、発声練習で出来ている対応が、曲を歌う中で応用出来ていない点を良く理解していただきたい。

シューベルト「竪琴弾きの歌」

譜読みが不完全だったので、部分毎に譜読みの確認となった。
一度ドイツ語歌詞で通したが、音程やリズムに未熟な点があったので、確認作業のために母音で練習となった。

課題としては、譜読みの問題よりも発声である。

音程を取るときから、発声は意識をしていないと発声は確立できないということ。
彼の場合、中高音であっても喉を上げて頭で音程を取らないように注意が必要である。
常に下あごを下げて、つまり口を開けた状態で音取りをするように気を付けてほしい。

トスティ「漁師の唄」

譜読みにおいては、細かい音符の取りにくい音程の出し方など、練習の要有りだった。
階名唱法は良い事だが、それ以上に実際に声に出し、かつ良い発声でしっかりした声で練習することが重要。
音楽的にもこの曲、課題は発声。
口を良く開けた状態(下あごを降ろした)で発音発声することに、くれぐれも留意すること。
そのことによって、イタリア語の発音も明瞭になる。
逆に言えば、イタリア語の特にA母音の明快さを旨として、口を開けた発声に留意していただきたい。