GH

発声練習

特に課題を設けずに声馴らし程度に、上行で5度アルペジオとスケールの練習をして終わった。

シューベルト「竪琴弾きの歌」1番

レチタティーヴォ風の冒頭部分が終わり、アリアに相当する冒頭の下降形の変化音の声のピッチが不安定である。
こういう難しい音程感は、何度もゆっくり練習して叩き込まないと喉が覚えないので、熟練が必要である。
その他、音程感がやや上ずるのが4点C近辺であったか?
転調があるので、変化記号のある音程には特に注意して、音程を正確に出せるように課題としてほしい。

トスティ「漁師は歌う」

良く歌えていた。
特にレッスンでは指摘しなかったが、慾を言えばフォルテの声で力み過ぎかな?と思われた。
恐らく気持ちよく歌えていたのだろう。
良い声によるフォルテの歌声という面は、研究の余地があるだろう。
その気持ち良さもあってか、テンポは少し遅めが良さそうと判断した。
朗々と歌う部分とリズミカルにずんずんと歌い進んでいく部分を分けて考えてみるのも良いだろう。

ケルティック・ウーマン You raise me up

13年前のyoutube動画で有名なマーティン・ハーケンスの歌をモデルに勉強されたようである。
正にこの動画の歌声は、声楽のソロ歌唱としての模範である。
聴いていると当然のように思える歌声だが、その声質と表現力のバランスは相当な技術の積み重ねなしには得られないものである。
低音域のピッチの良さと高音の換声の美しさ、適度なビブラート等々、いずれも充分な技術に裏打ちされたものである。
GHさんの課題にピッタリなので、よく研究し練習していただきたい。