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発声練習
3度5度によるアルペジオから始めた。
低域から中音域、そして高音への換声点までは、とても元気の良い声が出ている。
換声点から上になると、急速にファルセット傾向の強い声になる。
この領域の高音が課題となっている。
さだまさし「雨やどり」
歌詞の語りがストーリになっておりそれが結論まで続くユーモラスな内容の歌である。
メロディはいかにも70年代フォーク風の、クラシックで言えばレチタティーヴォ風。
音程の跳躍が少なく、語り調のメロディである。
そのため、歌詞を明快に語ってお客様に伝え、理解してもらうように歌わないと、成立しない作品である。
何処を強調するか?どこを強調しないか?というメリハリを良く研究してほしい。
つまり良い声の響きを強調するのではなく、歌詞の意味を強調するように歌うことに主眼を置くことである。
トスティ「私に安らぎを」
前半の静かな曲調は綺麗に歌えている。
後半の伴奏が連符に代わってからの、力強い歌声に注意を。
強声のときには、特に子音の発語から意識しないと本当の強声にならない。
また、彼女の場合は特にRの巻き舌が弱い点を注意。
前半も後半も子音の扱いを改めて良く研究し、練習していただきたい。