SNT
発声練習
声量が充実して元気いっぱいの歌声であった。
4点C~5点bまでおよそ2オクターブを練習した。
ヘンデル「アリオダンテ」より「可愛らしさ、お色気、それに艶やかさが」
テンポ感はほぼ想定通りであった。
歌パートのリズムとテンポ感の正確さをもう少し頑張ってほしい。
正確なリズム感が表現する音楽が、このようなバロック声楽曲の醍醐味でもあるから。
フォーレ「イスパーンのバラ」
ピアノ伴奏が微妙に前のめりなので、強拍をしっかり落とすようなテンポ感を指示。
楽譜を良く見たら強拍にマルカート記号がついていた。
特にピアノのアルト部分のメロディを良く歌うようにすると良い。
歌声は良い。
子音のRがLと区別がつかない事を指摘。
一朝一夕では行かないが、明快に区別することも音楽の一つとして大事にしてほしい。
平井康三郎「平城山」
日本語歌詞を読むように歌うことを課題とした。
4/4拍子で4分音符に1母音で表現される単語を、読む抑揚で表現出来るようにすることであった。
言葉で書くと簡単だが、これは相当難しい。
「人恋うは」→「ひ・と・こ・う・は」最初の4シラブルは四分音符で書かれている。
これを機械的に均等に歌ってしまうと、日本語としてのニュアンス、語感が消えてしまうと思うからである。