MMH
発声
3点b~5点Aまでを練習。
低音域は地声にならずに、頭声で上手く処理できるようになった。
また高音への換声点も滑らかに通過出来ている。
口を開けない発声が特徴的である。
パノフカ19番
トリルの練習。
予想外に喉が軽やかに動いて、トリルの処理は合格であった。
ベッリーニ「夢遊病の女」より「ああ、信じられない」
彼女の持ってきた版が、私の持つ版より音程が全音低かった。
だが怪我の功名で、彼女の音域にちょうど良かった。
歌声に無理がない。
ざっと2回通しただけにして、次回までに全体の構成について指示。
各部分の表現の違い、つまり声の強弱の使い分けやレガートの意識の違いなどを指摘した。
ドビュッシー「ビリティスの3つの歌」より「髪」
発音の間違いを部分修正しながら、全体を通す練習をした。
細部の表現、そのためのテンポの緩急などは次回に譲った。
山田耕作「からたちの花」
綺麗に歌えているが、喉が高くPPやPPPなどほぼファルセット的。
喉の位置を低く構える方法を指導した。
歌声は楽になるはずである。
特に跳躍音程で喉を緊張させないことが肝要。
あとは歌詞の言葉の区切りを明快に意識すること。
つまり聴いて理解できる朗読の仕方を歌にも応用するために、朗読練習をした。