TH
発声練習
下降形5度で始めた。
最初は不安定でか細い中音域だが、中高音5点C~E辺りを歌って再び中音式に戻ると声が温まる。
声帯が薄いタイプなのだろうと思う。
中田喜直「ねむの花」
最初の通しではいかにも声楽家的な歌声、という響き声質の感があった。
だが良く聴くとピアノ伴奏と歌声のピッチの関係が少し気になった。
冒頭の長調で始まる歌声は、和音の該当音よりピッチを高めに取ると良い感じである。
つまり曲が本来持っている明るい軽やかなイメージが出る。
逆に中間部の短調に転調してからは、和音内の該当音より低い音程からピッチを合わせると表現になる。
ドニゼッティ「アンナ・ボレーナ」より「私の生まれたあのお城」
さすがにドニゼッティのオペラアリアは上品さと甘さのバランスが良い、と感じられた。
声域も声もちょうど良い具合で、これまでのヘンデルのアリアでレガート練習を徹底した成果が出せていたと思った。
プッチーニ「トゥーランドット」より「お聞きください」
こちらは作品全体に静謐感を声で表現する必要がある。
そのため、Sottovoceの技術を練習してレガートに歌うこと、特に高音域である。