ST
発声練習
中低音の声、特に低音が安定してきたと実感。
以前は4点E以下が、声が地声になりかかるような不安定さがあった。
下降形の5度で5点Fくらいまでにし、上行アルペジオ5度で5点Fまで。
そして8度のアルペジオで5点Gまで。
最後に半母音Jaで5度スケールを5点Aまでを練習した。
モーツアルト MotetからレチタティーヴォFulget amica dies
レチタティーヴォはリズムを正確に歌えるようになっていた。
2箇所ほどラテン語歌詞の読みの修整を。
In expectataがInのNと次のExのEはリエゾンすること。
また、Laetiの語尾のTはツィと読むこと。
アリア Tu virginum
出だしのTu Virと跳躍する音程の発声が決まる事がこの曲全体の成功に及ぶこと。
つまり換声点をどのように喉を上げずに(ファルセットにならずに)対処できるか？
とはいえ胸声ではなく、頭声のことである。
喉を上げないように換声をするということである。
換声自体は出来ているので、フレーズ冒頭の時点で頭声を意識した発声で始めることが成功につながるだろう。
子音の発音で、下あごを後ろに引くように開けることも一つの方法である。
Alleluja
長いメリスマでの音程の滑りと下降形のピッチが落ちてしまう点を練習した。
音程の滑りは、換声点を挟んで声が裏返る傾向が強いため生じるようであった。
つまりフレーズの初めに、頭声のフォームが出来るブレスと声の出し始めが出来ていること。
換声点からの頭声は、イメージで言うと弦を擦るときに出る音の違いとして表現できるだろう。
感性から上になるとき、あたかもすりガラスを擦るような少しくぐもった響きになる。
この時に喉が上がらずに音程良く歌えていれば、頭声への換声は成功といえるだろう。
感覚的には換声した声は息の量は少なく歌えるはずである。
その分、腹筋をしっかり使う必要を感じるはずである。
