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発声練習は母音をAに取って練習しました。
低音から落ち着いて上がって行くと、2点Eくらいの換声点でも喉が上がらず、良く喉の開いた声が出せるようになりました。
更に高音になると、難しいところもありますが、まずはこの換声点を締めない発声で通過できるようになってください。

曲は前回から練習を始めている、ラヴェルの「5つのギリシャ民謡」から、1番~4番までを練習しました。
1番、2番は、曲の出始めて、喉を上げない締めないポジションが掴めれば、ほぼそのまま行けると思います。
前奏が、高音の細い響きなので、声も細くなってしまいますが、逆で、バス音や、オクターブ下をイメージして
声を出し始めると上手く行きます。

3曲目は、意識して男の声を出すくらいで、ちょうど良いと思います。
歌い手として男のつもりで歌うと言うイメージで喉も落ちて、良い頃合いの声になるでしょう。

4曲目は、リズムを徹底して把握して下さい。
ゆったり歌うテンポですので、最速でも四分音符60くらいです。
細かい音符や3連符は、民謡のこぶしみたいなものですから、細かく律義に取らないように。

あとは、クレマン・マロの「アンヌが戯れに雪を投げたから・・」
低音の発声は、基本的に口を縦に良く開けて、喉奥を開くように発声することで、響きの共鳴を誘うようにです。
喉の感覚で声を押してはだめです。響きそのものの感覚よりも口の開け具合、口奥の開け具合を変えることで、
声の響きが出るように工夫することです。
発音との関係もありますので、勿論開口母音を中心に、良く開けて響くように工夫して下さい。