TF
今回の発声練習そのものは、他の方と同じように、ブレス方法の再確認と、声の出し始めの準備でした。
このところ、発声法にかなりの伸展がありますが、まだまだご自身の癖の把握が完全ではないようです。
例えばAの母音発声を行うと、チェンジ近辺になってくると、Oになること、その理由が判らないことが
癖になっている理由、と思うわけです。
このことが、結果オーライとして音程の良い響きであれば良いのですが、どうも音程を悪くする原因と思えるのです。
今回のレッスンで覚えてほしいことは、上記のAをAの状態で徹することが出来るかどうか？
ブレスを胸で一杯吸わないで、お腹でゆったり吸うこと、だけです。
レッスンの最後に、ブレスから息を良く流すようにAの母音の口の形で練習した所、非常に音程が良く
息の流れた声になりましたので、このことだけをとっかかりにしよう、ということになりました。
息が流れる、というとあたかも息漏れを連想しますが、そうではありません。
声門閉鎖といっても、息が流れなければ、おかしなことになりますから、閉鎖であって密着、ではないわけです。
彼女の場合、どうも締めることと閉鎖、というキーワードが悪い方向に行っていたのでは？と考えました。
このことだけ覚えてもらうことにしました。
曲はPanis angelicusを一通り歌いました。
