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発声練習の代わりにコンコーネの22番を練習してから、伴奏合わせのレッスンになりました。
ところで、声が温まっていない発声の処理としては、大分声が安定して来たなと感じました。
特に中低音で声が♭になる傾向が軽減されたこと。息漏れの少ない声になってきたことなどが、進歩です。

別宮貞雄の「さくら横丁」から始めました。
声は細かいことはありますが、あまり気になりませんでした。
勢いがあり、表現意欲が感じられる声であることと、基本的な音程と声質がレベル内にあると感じられました。

譜面の扱いとして、音符の切れ目の処理や休拍の処理を、きちっと譜面通りにやることを守って下さい。
もちろん、長いフレーズ感を歌う声の扱いは大切ですが、声の勢いと理知的な形をバランスすることで本当に美しい音楽になると思います。

春の良い、桜が、咲くと・・・花ばかり・・・
このコンマの打ってある所で休拍が入ります。その通りに歌って下さい。

そして、花ばかりのところにPが書いてありますが、これも順守しましょう。
そのことで、感情のひだが表現出来るでしょう。
中間部のAllegrettoは、歌い過ぎないでテンポ通りに軽やかに語り始めて、最後にRitして歌い込むようにしてください。

ドビュッシー マラルメによる「出現」は、全体に良く歌い込んでいて、声の勢いと流れがある歌になっていました。
ただ、音楽が勢いだけになってしまうので、この曲の表現の域になるまで、もう少し楽譜の指示をよく見て、その通りに
歌ってみる努力をしてください。
特に、前半の二重線の所までは、は落ち着いてクールに歌うように。
tiraient de mouranteの最後の語尾のあいまい母音のE、あいまい母音です。Eと発音しないように。

次の楽節も、Pの指示があるフレーズが多いです。充分に声の扱いとフレーズの歌い廻しに注意して下さい。
特に、次の二重線の次のLa cueillaiseon で始まるPPの声の表現とピアノ伴奏は、充分にポエムを意識して下さい。

後は、指示通り、Animezからどんどん盛り上がって、次の二重線まで指示通りです。
二重線からA tempoになって、音域が下って行きますから、音楽も自然に静かになって行きます。
そして、Passaitと始まるフレーズは、本当に落ち着いて、じっくりと歌ってください。
声量の問題よりも、落ち着いてこの言葉を扱うように歌うことが重要です。

後は、ただひたすら終わりに向かって、テンポは緩み声はささやくように終わって行きます。