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劇団で10年役者修業をしてきたという、まだ20代の女性。
演劇への情熱の強さと、真剣さには打たれるものがありました。

団長から「逆腹式呼吸が足りない」と言われて、検索して来た、とのこと。
私もそのことを書いたかとは思いますが、忘れていました。
というのも、逆とか順とか、という呼吸法だけを取り上げた発声法は、ほとんど役に立たないと思っているからです。

呼吸は声の出方と密接な関係があって、それだけを取り上げてどうこう言っても仕方がないと思っています。

そのような話をしたうえで、実際に声を聴いてみました。
役者さんに良くあるような、胸声のしっかりした声ですが、恐らく単調な大きな声しか出せない、ニュアンスが付かない声になっているのだと思いました。

それで、やはり歌声で作ってみよう、ということになりました。

今後やってみることは、地声ではない発声を使って、どれだけ出来るか?
そして、音楽的なフレーズをその声で、どれだけ言葉のニュアンスを感じて歌えるかどうか?
そういう練習を通じて、台詞を喋る発声に、どのように応用できるか?
と云う点を、探して行きたいと思います。