YC
いつも通り、声を温める目的だけでざっと発声練習をしました。
1点C~3点Cまで、3オクターブ。
彼女の発声練習をやると、こちらも改めて発見があります。
発声の際には、見事に喉を脱力させています。それでは2点Fから高音が出ないだろう、と思うと、微妙な具合で、小さく細く声が出て来ます。そのまま昇って行くと、3点Cでも喉が上がらないで、小さく細くですが、発声できます。この辺りに、発声のコツやヒントがあるように思います。
ドナウディのVaghissima sembianza
彼女の声でこの曲を聴くと、確かに最高音の声の喜びを感じるが、それ以上にメッザヴォーチェにすることで、この曲の本当の味わいが判るように思いました。そのため、2番を、声量を落としてやってもらうことにしました。
トスティのPreghiera
イタリア語のアクセントを良く把握して、読む練習をしてください。歌はまったく問題ありませんので、イタリア語の朗誦の抑揚が、歌に反映されれば、理想的な演奏になります。
グノーのJe veux vivreこちらは、初めてなので母音で練習をしました。確認程度ですが、テンポの変わるとこと、特に遅くなる所を確認しました。声は余裕があるようです。
椿姫のEstrano,Ah! Forse luiも通しました。良く歌えていますが、前半のMinor部で特に感じるのは、イタリア語が不鮮明ということです。
レガートといえばレガートですが、発音器官が脱力し過ぎているように聞こえてしまいます。
もう少し明快にはっきり語るように歌って良いでしょう。