TH
発声の歌声、特に高音は少しリリコなイメージで好感が持てた。
力まなければ良い発声の資質を持っていると思う。

フォーレのPie Jesu
テンポ設定が遅すぎる。
それと2小節毎のブレスが長すぎる。
2+2のフレーズなので、間のブレスはカンニングブレス程度にすべき。

ロッシーニ「非難」
イタリア語の読み。声を高く鋭い響きで。
語るテンションの高さを意識して、歌うと効果的だ。

アンナ・ボレーナ「私が生まれたあのお城」
息と声の関係を説明。
余計に息を使わない歌声は、言葉を扱う意味を持って歌う事。
そのことで、息は必要に応じて使われるので、無駄に力まないで済む発声になる。
後半も声の力みがなくなり、自然になってきた。

OK

発声練習は、IEAOUを使って練習。
A母音でも声の響きが抜けないように。

フォーレ「夢の後に」
ざっとフランス語の読みを練習。発音記号はおおむね正確に読めていた。
鼻母音でNがつかないように注意を。
課題はシラブルを正確に把握して、音符にはめること。
半母音は母音として扱わないことは原則。
課題はソルフェージュ。
伴奏の8分音符6つに対して3連符を刻むのが苦手のようである。
手で6つ叩きながら声で3連府をタタタと刻むもよし、歌うのも良い。
フランス語の読みを徹底して練習してから、リズムで読んでみること。
歌わなくても良いと思う。
「5月」は、歌声はとても良かった。

UNS

母音のIを使うことで、母音Aに響きを持たせること。
良い頭声発声が出来ているので、そこに少し芯を持たせるべく。
コンコーネ23番
感心するくらいソルフェージュ能力がある。
また楽器を長年やっているせいか、譜面を丁寧に読み込んで歌に反映させる姿勢も見事。
アカペラで歌う上行形のフレーズのちょっとしたアーティキュレーションのコツを教えた。
イタリア古典からSe tu m’amiを練習。
これも、感心するくらい良く歌えていた。
この曲が好きで音源をかなり聞きこんでいたらしい。
これも上行形Ma se pensiの上に回り込むフレーズの流れを重視した歌い方を教えた。