12月6日
KT
体験レッスン。
ハイバリトンの典型的な声。
大学時代の合唱経験を経て、現在はピアノを習ってソナチネレベルとのこと。
発声は未熟だが、練習を積めばよい声で歌えそうな素質は感じる。
読譜力はあるので、今後はコンコーネを使って発声と声のスタイルを作っていくことになった。
バッハのカンタータをとても好むとのこと、将来が頼もしい。
12月7日
ST
Ombra mai fu
彼女を長年教えてきたが、初期から難しいものを与えてハードルを高くした教え方をしてきた。
それで苦労したのだが、今回ヘンデルのOmbra mai fuをやってみて、それは間違いではなかったという感を強くした。
冒頭の長く伸ばす音、後半の高音の伸び、共に技術力の進歩を十分感じることが出来るものだった。
I puritaniからQui la voceを譜読み
声質が合っている。
後半のAllegro楽節が難しいが、特に半音階の歌い方で下降形に要注意を。
響きを落とさないように、下降するときは響きを上に持って行くイメージを。
また、6点C以上は声を張ろうしないで、ファルセットを意識した方が良いだろう。