2月2日

ST

地声の練習から胸声系の発声を練習した。
以前からこの発声は迷うものがあったが、やはり喉の深さという点が有用であるということが判ったレッスンであった。
発声でも芸事と言うのは、時が満ちるということが必要なのだろう。
喉を深くしてアタックすると声量が増すのだが、声がこもって暗くなる。
低音になるほど上顎に声を響かせる意識を持つことで、声質が暗くなったり音程が♭になるのを防ぐことが出来る。
アリアでも、そのキャラクターの軽重とは関係なく、今日の喉が低い発声は覚えた方が良いだろう。
声量アップのためにも必要であるし、声量が増すことでパフォーマンスへの自信につながり、上がり症を克服できる心理面への影響もあるだろう。

TR

課題は何といっても中低音の息漏れ傾向。
ハスキー気味と言っても良いだろう。
実際に歌えばそれほど気にならないが、声質が少しざらっとしている感じが気になると言えばなる点。
息の吐き方と声帯の使い方の関係なので、お腹の使い方を指摘。
前腹で声を押し出さないこと。腰で支えること。
Oh mio babbino caro
I母音、換声点過ぎたら口を開けてみると、息が流れやすいため声が閉まらない。
日本語オペラでの中低音域の語りについて練習。
まず下あごの抑制によって、中低音の声が♭になる点を修正。
歌声はハミングで歌う場所での響きの意識を持つこと。
そのうえで、声量ではなくテニヲハを明快に出すこと。そして、朗読したときの流れを大切にすること。

2月3日

KR

発声は変わらず、こちらの要求に対する反応が徐々に速くなってきた。
スタッカートを教えて高音発声で喉を深くしていくフレージングを応用。
コンコーネ17番
だんだんと譜読みが難しくなってきた。
ちょっとした伴奏に惑わされて歌のメロディの音程を間違えやすい点に注意。
イタリア古典歌曲のAmarilli
ほぼ歌えるが、フィナーレ部分のメリスマの音程。これも伴奏に惑わされないように。
拍節をしっかり把握することが大切。

MO

発声練習での指摘は、唇を少し使うように。ラッパ状に反らすと、喉が安定することと音程の確保に有意。

コンコーネ32番
3連符と16分音符のリズムの違いと音程の違いに注意を。
高音発声は対処が良くなってきた。
Sebben crudele
E母音の発音と響きの関係が良くなった。
ブレスも伸びてきた。
Vergin tutto amor
声質が非常に良くなった。ブレスも前回より伸びてきた。
この調子を維持してほしい。