2月17日

KN

胸声の訓練は良い方向で定まってきた。
あとは中高音~高音での喉を上げない発声をどうやって覚えるか?
息を吸ったときにお腹を息むことと喉を少しあくび状態にすること。
あるいは、息を吸ってから少しだけ息を止める感覚とあくびの状態を結び付けた感覚。
それらの準備を経て、声を出し始める、という声の出し初めの感覚を覚えてほしいところである。

コンコーネ3番4番。イタリア古典歌曲からSento nel core,Se tu m’ami
口を開けない発声が今の彼女には良い方法であることが判明。
ただし唇は突き出すように使うことで、喉の安定と響きの音程の良さと明るさを担保できる。

2月18日

TH

発声練習の声は、心なしか低音の響きのバランスと声量で向上しているのでは?と感じられた。
また高音発声は、徐々に軽く歌えるようになったと感じた。
特に5点Aからの小換声で、軽い頭声的な発声が出来そうに思えた。

アドリアーナ・ルクブルールのアリア2曲。
この作品が持つドラマ性が良く出せる歌唱になったと思う。
声の不安定は発声の問題ではなく、演技としての集中力と言う話をした。
つまり言葉を

フォーレ
Pie Jesu
声の響きの強さを少し弱めるためには、喉奥を拡げて息で声をオブラートする感じに。
柔らかさ、優しさを大切に。

プッチーニ「つばめ」「ドレッタの夢」
色々試したが高音発声は息を吐ける感覚があるかないか?の違いだろう。
声の響きに意識が行き過ぎて、息が吐けずに苦しくなるようであった。

2月19日

SK

発声練習の状態は極めて良好。
A母音で少し暗くなるのは声の低音域のチェンジが出やすいためで、これは口を開けたハミングから母音に変換方式で、ほぼ中低音は明るく前に出た発声が出来る状態になった。

彼女の場合、地声か?と思うくらいでちょうど良い中低音発声になると思われる。
ただ実際の歌になると、換声した声になりがちである。

これは歌声のイメージが関係するのだろう。
今はニュアンスを付けないで、声を無機質な楽器のように、ただひたすら良く響く声を追求すればよいと思う。

コンコーネ3番。

シューベルトのグレートヒェンは、ドイツ語の発音の練習、朗読を少し、そして声の強弱をつけずに響きだけを追求してもらった。
ラフマニノフも同じだが音域が高めなので、細くならずに太くしっかり歌うことを旨とした。