MMH
喉を押さない綺麗な中低音域（4点C～5点E）の発声の声であった。
高い換声点5点F前後で少し息っぽいくぐもった響きになるが、そこを抜けるとすっきりするが喉が締まりやすい。
それで今日は換声点から上を練習した。
今回は、喉を上げない（締めない）ために口を開けて行くやり方を練習。
響きは高く喉は低く（上げない）をモットー。
コンコーネ4番、5番。
発声で教えた息を使ったフレージングが使えて、言うことのない出来だった。
ベッリーニのVanne o rosa fortunata
U母音になると、換声点から高音にかけて息を太く出す傾向。
つまり喉を開けるのだろうが、それがやりすぎの感あり。
口を開けたハミングの発声で点で音像をつかめれば、下あごを降ろさずに唇だけでU母音（O母音も）の発声は出来るし、その方が効率が良い。
Ma rendi pur contento
中低音域の発声が、喉を押さない非常にきれいな発声だが、やや重心が高い気がした。
音楽の調子や表現など考えると、少し重心を低くした中低音発声がきれいだと思う。
彼女の喉はメゾでも対応できる喉なので、柔軟に対応すると良いだろう。
