MMH
発声練習のトピックは発声における身体の使い方の基本に踏み込んだ。
ブレス時から歌い出しへという流れにおける身体の使い方の説明と実施。
そして、中低音における息漏れの少ない発声に必要な喉の状態について。
ブレスから声の出し初めについては、今までやったことのない体の使い方なので慣れないだろう。
徐々に、しかしいつも意識しつつ身に着けて行ってほしい。
特に下腹部の緊張が骨盤底筋を使うことによって、結果的に背筋と腹横筋を働かせること。
そのことが呼気コントロールに役立つ。
つまり正しいブレスは、結果的に呼気のコントロールに左右することにある。
それから、声の出し初めをみぞおちに意識して出せた声は、前述のブレス時のお腹の筋群が働けば自然に実行できる。
中低音の発声は、舌の形が母音を決めるということを利用して、E母音で響きの基本を覚えて
、A母音に応用すること。つまり後舌を前舌気味にすることで、喉頭を引き上げる方向にすること。
このことも声帯の閉鎖につながるからである。
コンコーネ20番
中低音の声が通らないため、E母音を応用した方法で響きを探した。
結果的に良く通る声になった。
21番も同様。
ベッリーニ Per pieta bell’idol mio 曲の表情に見合った力強く美しい声を披露してくれた。
中音域の下降形、特に変化音があるときの音程に注意を。
Ma rendi pur contento
これも前回よりも声の響きに芯がついて良かった。最高音も以前より抜けない良い声になったが、更に芯のある響きになると良いと思った。