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発声練習でのトピックは、抑制した声で喉をリラックスさせることと、高音発声について。
脱力した喉で楽に歌いながら、徐々に声を慣らしていくこと。
自然に声量が出るようになってくるはず。

高音発声は4点Eからどうしても喉が上がるので、一例として口を縦に良く開けて物を一気に吐き出すように、と教えてみた。
これはフォルテの声なら喉が上がらない声として使えるが、声量のコントロールは難しいと思う。

その後、実際の曲で役立ったのが、Per la gloria d’adorarviを練習中のこと。
声量を抑えた高音発声を練習している時の彼の姿勢が、首の後ろを垂直に伸ばすような動きに見えた。
これが理由で、高音発声に首が疲れるという不定愁訴があったわけだ。

ここは側腹から腰にかけての筋群でしっかり支えるという方法を指導した。
これが上手く行き、舌根や下あごの筋肉に余計な負担をかけない発声になった。
そのため、声も倍音が出て明るい。

高音で喉が上がるのは、息を強く吐き過ぎることが原因である。
息を吐き過ぎないようにするため腹筋や背筋を最大限使って呼気をコントロールし、声帯に良い緊張を与えるという2要素。

コンコーネ40番では、リズムの扱いについて集中した。
恐らく付点8分音符と16分音符の組み合わせの跳ねるリズムを、どのように拍節に乗せるか?という身体感覚の問題だと思う。