SKMM
発声練習は、久しぶりに低音から上行形で始めた。
これが中低音がなかなか良い声になって来ていた、と感じられた。
地声の強い声だったのが、ミックスしてきて、程よいバランスを感じさせる歌声になってきた。
また、中高音域のチェンジ前も、喉を突っ張って出す癖がほとんどなくなっていた。
全体に良い発声になった、と感じた。
恐らく口の開け方の意識、声の出だすポイントの意識が明快になっているのだろう。
願わくばその意識が普通の歌に自然に活かされるようになること。
曲は、MachautのDouce dame jolieを歌ってもらった。
指導したことは、リズム感を明快に持つことと、少し声を張ってもらうこと。
マイクで歌わないのであれば、たとえ残響の大きいところでも声のオーラが必要で、
ささやき声は恐らく良くわからない歌になると思ったからである・
リズム感は大事で、曲の骨格を示すから大切。
滑らかに歌うのでも力強く歌うのでも両方行ける曲だが、時代が旧いので完全にルネサンスとは言えず、中世的な要素が強いから洗練された欧州の雰囲気というより泥臭さがあるとピッタリくる。