SNT

パノフカ13番。
これは短調で、その旋律の特徴をきれいに表現できているか?正確な音程感が問われる。
また未解決なのがクレッシェンドが中音域で効かないこと。
あとは付点の跳ねる音型のリズム感がレガートのせいで甘いこと。
レガートは息の流れが一定であれば、舌をよく使ってリズム感を明快に出すことは問題ないはずであろう。
次回再挑戦。
ベッリーニのアリア、Oh quante volte
間奏後のアリアはメッザヴォーチェを上手く表現した歌唱になっているが、カデンツにかけてとカデンツは思い切り歌声を開放した方が効果的と指摘。
また6点Cの最高音は、口を横開きにして音程だけで出さないで口を縦に開けてしっかり声を吐き出す表現が良いと指摘した。

フォーレの「ネル」全体に良い表現だと思った。
ただそれは発声が未熟あることも含んでいるわけで、喉の重心を低く構えて歌うことで、もう少し豊かな響きの声になる可能性はあること。
同じく「私たちの愛」
最後の高音に上るフレーズEst chose eternelleは、最高音に向けて喉を閉めないように発音、特に子音の処理で喉を閉めない方法を見つけてほしい
8分音符の動きで遅くも他っと歌わない事。一気に駆け上がるダイナミックな力を歌声で表現すべきと指摘した。
これも最高音は口を横開きしないで縦に開けて行くように気を付けてほしい。

しかし、全体に歌声は安定し力強さが身につきつつあり良い感じである。

レッスンライブ(現在、レッスン時にライブ配信しています)

https://youtu.be/b4QX25jYSkQ

MMH

発声練習はおよそ2オクターブを良く練習したが、特に高音発声に重心が出てきて声量がついてきたことが印象に残った。
大分慣れて来たという印象である。

コンコーネ36番冒頭のテーマは休符が入るが、古典的に4小節が一つのくくりなので、4小節のフレーズ感を大切にすること。
そして、所々の音程感が不安定になる点に注意。
短調と長調の違いも良く感じた音程感を意識することは大事であろう。

ベッリーニのMa rendi pur contento ほぼ全体としてきれいに歌い込めてきている。
最後の高音をフェルマータする箇所、次に5点Dに降りるフレーズ。音程が上ずるようなので注意を。

ドビュッシー Beau soir 今回もだが、やはり声のポジションの問題と音程感の問題が課題になった。
つまり喉が高くない響き。
これは声域とかキャラクターのことよりも、この音楽が表現しているものが必然的に生み出す歌声だと思わざるを得ない。
落ち着いた歌声、落ち着いた静かな声質は、キンキンと高くあるいは頼りなげに細く高い声ではない。
ピアノの分散和音に近く位置した落ち着いた音程感の歌声で朗々と歌ってほしい。

Les rivieres sont rosesのRosesの声は、その前の響きからチェンジしないように注意すること。
また次のブレスで喉を上げないように注意することで、低音に降りても息漏れのない声で処理できるから、結果的にブレスが持つだろう。

この高音発声、F#になる最高音の発声でも応用出来るはずである。

C’estl’extase langoureuse
第一段階として、無理に声量を落とさないで良く響かせて歌うことが実現できている。
最後の低音発声もきれいに処理できるようになった。
ほぼ良かったが、Cette ame qui se lamente en cette pleinte dormanteからの件で音程が上ずる点に注意を。
Et la tienneの最高音発声で、口を横開きにしないで喉奥に共鳴作るために上唇をかぶせる方法を教えた。
つまりこの高音で、前に出すとぎゃ~っと叫び声的になるので、それを避けるためということになる。

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