TMZ
シャンソンの弾き語りのレッスンだった。
1曲目はブラッサンスの「ベンチの恋人たち」
歌いまわしはなかなか軽やかになった。
冒頭のメロディはもう少しピッチのいい声で、声がかすれないように密度のある声が良い。
特に3番はテンポを遅くして、弱声で歌うせいかピッチが悪くなる点に注意を。
2曲目の五輪真弓の「恋人よ」
陳腐なようだが、もっと自分の中に歌詞に対する共感を以て歌ってほしいと感じた。
綺麗に歌えているが、聴いていて歌詞が何となく他人事のように感じた。
もっと実感があると良いと指摘した。
汚れたもの、苦い物、思い出したくないもののような。
クイーンのLove of my life
これは以前から何度も聞いていて、美しいメロディを歌えていてそのままで良いと思えたが、キーを少し下げると良いのでは?
下げた方が、どこかノスタルジックでしみじみと聞ける気がした。
再びブラッサンスのマルキーズ。
私の不勉強で、歌詞の意味がいまいち不明であり、この曲の軽やかでありながら、どこか皮肉な調子の意味が良く解らず。
逆に彼女から教えられて納得だった。
前回も指摘したが、このような歌詞の語りの無いように面白さや皮肉などの、エスプリがあるものは、もう歌う人の演技力そのものなので、足りないとしたらそのことしか指摘できないと思う。
「砂の城」
こちらも大変良く歌えていたが、テンポ感が3拍子だが1小節ずつ区切って歌っている雰囲気になっていた。
特に中間部は美しい詩的な意味を表現したフレーズなので、フレーズを一つに歌うようにと勧めた。
全体に声に艶と張りが出てきて、歌唱力がアップしたと思う。
欲を言えば歌詞の内容を実際に目で見て歌っているような、集中力が育まれるとベストなのだが。