MMH
発声練習は一通り行い、練習曲のコンコーネOp9は、最後の50番を問題なく終了した。
新曲のドナウディのTempo e alfin muover guerraを。
初出なので、ざっと通すことを繰り返し、音楽の全体像に慣れてもらう。
楽譜を子細に見れば、感情の変化が記されていることと、ドナウディらしい細かいテンポの緩急の指示がある。
これを、譜読みに慣れたらすぐに実行出来るように。
次はフィガロの結婚のスザンナのアリア。
アリアの譜読みに問題はない。最後の高音はなるべくクレッシェンドして声がそれに相応するようになるのが理想。
今後の課題。
レチタティーヴォはリズム通りに正確に読んだうえで、イタリア語のアクセントとリズムを出すように。
アクセントといっても、マルカートやスタッカートではなく長母音化する感じが良い。
ドビュッシーのClair de luneを練習。
中間部の伴奏形が変わりテンポが速くなるが、後半は元に戻ること。
その違いを明快に音楽から感じて歌えるようになってほしい。
書いてあるからするのではなく、音楽の変化で自然に出来るように。
最後にフランス語の歌における発音についてひとくさり説明をした。
特には母音の変化とその変化をいかに滑らかに処理するか?という方法論である。