MMH
オミクロン株感染の爆発的増加を考慮し、マスク着用のレッスンを開始した。
その中でマスク着用がどれくらい悪影響があるか?心配したが、今のところはほとんど悪影響を感じられなかった。
むしろ下あごを無意識で動かさない発声になることが、良い意味で、力まない押さない発声に寄与していると言えるだろうか。
一方、下あごを動かさないことで喉を開ける発声になりにくい点も挙げられるだろう。
発声練習は力みの無いクリアな声で終始出来ていた。
高音は顎を使えないと思い、敢えて5点A以上まで行わなかった。
パノフカは1番を復習し2番を練習した。
アルペジョが課題だが、大事なことは下降形の中低音域でチェンジのために緩んで音程があいまいになりがちな点。
5点Cか4点bから下に降りる際にチェンジするので、お腹の支えをしっかりさせ、高く響かせるようにチェンジさせる意識を大事にしよう。
また、16分音符のメリスマは、音程感を正確に出せるまでは、Hを付けて呼気のアタックを混ぜた歌い方をしておいた方が良いと思った。
慣れたらHははずして歌っても、正確なアタックが感じられるまでになれば完璧と言えるだろう。
ドナウディのTempo di alfin di mouver guerra
ドナウディらしい、近代的な大衆歌謡の要素と芸術性の2つを求めたと思われる表現性の高い歌曲である。
テンポ変化と、語りの調子でほぼ表現力が決まる内容なので、どのようなリズム感を出すか?という作戦が必要と思われる。
レッスン後に考えたが、6/8拍子で2拍子として四分音符と八分音符の組み合わせを、より強調した歌い方が良いと思った。
つまり、漠然とレガートで歌わないで、リズム感を前面に出す方が効果的ということ。
後はRitとA tempoやAccelの効果的な対比を更に出すことだろう。
もちろん、歌詞発音はより明解になってほしい。二重子音特にRは明快に。
モーツアルト「フィガロの結婚」スザンナのアリア。
レチタティーヴォは、更に積極的になってほしい。
あまり声の抑制を意識せず、内容に関わらずにはっきりとものを言う調子を大切にしてほしい。
アリアは、DとVの子音を明快に。
ブレスポイントも必要以上に多くならないように注意を。
また、後半のincoronarの語尾のRも消えないように注意を。
ドビュッシー「艶やかなる宴1」より「月の光」
長く伸ばす音符のリズム感がつかみにくいリズムの曲である。
今一度、リズム、特に拍節を伴奏を頼らないで正確に取っておく譜読み練習が必要だろう。
また、音程ももう一度正確に取っておく必要があると思う。
音程感の難しいところは、伴奏和音との関係で決まるので、和音だけでもキーボードで鳴らして音程感をつかんでおくと良いと思う。
リズムに関しては、他の曲でもやるように、歌詞をリズムで読む方法を取ると良いだろう。その際に拍節は手を叩くか指揮を振るか?しながら読み取ると良いと思う。