今回、レッスンを録画したのだが、私のミスで音声入力が違う設定になっていて、動画だけしか撮れていなかったので残念ながら割愛する。
フランス語のシャンソンでは、改めて鼻母音の発音を徹底してもらったが、意識してもらうのとしないのとでは大きな違いがあった。
一般の方が聴いてどう思うか?判らないが、少なくとも私の耳には香気溢れるフランス語の歌だ!と大げさに言えば感動したくらいの違いであった。
フランス語の指導を数年続けて、当初の苦手なRの発音やその他の苦手な発音は、かなり克服出来てきたが、改めてディテールは大事であること、を再確認した。
厳しく厳しく指導すべきだと思った。
フランス語の歌は、よほど下手な癖が無ければ、意外と聴ける歌を歌うのは簡単なのである。
難しいと言われる所以は、むしろ歌う者が読み下す点であって、読めさえすれば歌うのはそれほど難しい言語ではないと思っている。
自分の経験でも思ったが、歌うのはドイツ語や英語のほうがよほど難しい。
なぜなら語尾に子音が付くケースが多いこと、それも二重子音だったりする。
子音の多さがドイツ語や英語の特徴で、これを歌にまとめるのは実は難しい。
それに母音の数もフランス語に負けず劣らず、というかフランス語より多いはずである。
フランス語で語尾を読まないのは、長い歴史の上での経過措置である。
パターンがいくつかに絞られるので、そこを覚えれば、それほど難しくはない。
何でも難しいのだ!と自分で決めてしまうと、そこから出られない。
まず何か端緒を開くこと。
土手に小さな穴が開くと、いずれは土手は崩壊するのだが、これに似ていると思う。