ST
発声練習
ブレス時に少しあくびの状態を作っておいて、声を出し始めること。
そして半音ずつ音階を移動するブレス時に、その状態を持続させるため、ブレスは腹筋の動きだけで行うこと。
つまり歌い出すとお腹が凹み、ブレス時にお腹が自然に膨らむ短いブレスを練習。
低音発声時は喉辺りから声を出ださないように注意を。
今日は全時間をソルフェージュの練習に注いだ。
まずコールユーブンゲンを、移動ドの階名唱法で練習。
初期段階であるが、オクターブの記憶、5度の記憶、など初歩的な音程の記憶力を養いたいと思った。
譜面を見て音が取れるということは、階名による記憶と、目で見る譜面の音程差の記憶である。
譜面の場合は、音程差が何度あるのか?がそれを見て瞬時に5度とか2度とか解ることが目的。
また、階名の音程記憶は、特に半音音程と全音音程の違いが記憶できているかどうか?ということ。
最後にコンコーネの4番を練習した。
これは伴奏を弾けば、簡単に歌えるのであるが、今回は伴奏を付けないで、移動ドの階名唱法でアカペラで歌ってもらった。
ヘ長調の記号なので、その説明と共に、初めての経験なので譜読みに戸惑う面があったが、徐々に慣れて歌えるようになっていった。
この過程がとても重要である。
彼女はプロではないので、初見の必要性は高くはないが、それでも譜面から音を取れるということには、大きな意味とその効果があるだろう。
つまり譜面上に書かれている音符の位置と音の記憶、そして階名による音程の記憶を瞬時に使っていく行為が、音楽をやる歌う面において
一つのスポーツとしての楽しみと脳トレーニングの意味がある、ということ。
そして、それは音楽性の一つの発露であること。