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今日はフランス語のシャンソンを4曲ほど練習し、7月のコンサートで歌う2曲を選別となった。

結果、Je boisとC’est si bonに決まった。良く練習した成果が出ていることと、バンド編成がヴァイオリンとピアノドラムのトリオだとのことであったから。
候補には他にL’etangもあったのだが、僅差で却下という感じか。
この曲は、練習して洗練させるともっともっと良い演奏に仕上がると思うのだが。。

他に前回も歌ったCe matin laを歌ってもらったが、今回の印象は歌とテンポが何かまったりした印象が残った。
テンポが速くても遅くても、この曲の歌がどうも私にしっくりこない理由は、歌を歌う立ち位置がどうも私のイメージと違うせいかもしれないと思った。
表面的には幸せな恋人同士のように見えるが、実はそうではないような印象が、私には感じられるからだろう。
その解釈の違いではないだろうか?

ティーンズ・ブルースは、これもテンポという面で指摘できるが、実質は歌詞と音楽が顕している雰囲気が出せているかどうか?
言葉が肌身に沁みている感じは、このような曲の場合も必須であろう。

彼女のレッスンで常に課題になるのは、言葉を歌うという事。
綺麗に歌いたいという美しさの一面において、彼女のイメージを反映させたい理由は良く判る。
そうであれば、そのイメージ性が音楽として更に明快に出せれば良いのだが。

MO

発声練習。

声の出し初めの響きが大事であること。
つまりしっかり響きを意識して出すこと。
響きが決まれば、その続きは息の保持があれば、力まずに響き続けること。
これはグラスハープを響かせる方法に似ているという話をした。

トスティのソルフェッヂ16番

発声練習で得心が行ったせいか?この曲の高音は良い響きであった。
4点E♭であるが、良いフォームの良い声になった。
リズムでの質問で、9/8拍子の2拍めと3拍目が付点8分音符2つずつで書かれていること。
この書きかたは珍しいが、つまり8分音符3つを表現するの2連符と説明した。

イタリア古典歌曲集 Dimmi amor

高音発声が課題であるが、大分進歩している。
やはり、I母音で喉が上がりやすいので、同度の発声練習AEIOUを行うことで、A母音の状態でI母音を発声する理由意味を理解、実行してもらった。
声楽は歌詞を歌うが、母音発声は喉を楽器に仕立てる作業であるから、日常会話の母音発声と違う扱いを常に考えるべきである。

それから高音発声の特に4点Fだが、ブレスから一瞬息を止めて出す方法を教えた。
この一瞬息を止める感覚によって、無駄な息の力で出さない高音発声のコツがつかめると思った。

「落葉松」

高音の発声に進捗が観られた。これも今日の発声練習でのコツがきっかけになった、と思いたい。
弱声は、かすれない範囲で、テニヲハは明快にすることで、呼気が弱くても倍音のある声を意識してほしい。

「初恋」

一点だけ、最後のメリスマの最高音は無理に弱声にしなくて良いが、ある程度呼気の抑制は必要ということ。
今回の息を止めて出す時に、音程の点をわずかな息で当てる感じ、であろうか。