SKMM
発声練習
強く出そうとすると、特にA母音の発声でピッチが♭気味で暗くなる傾向が再び出るようになっていた。
これを修正するために、鼻腔の意識を高める口を開けたハミングの練習。
母音にNを付けて歌う練習。
これは鼻母音的に出そうと意識をすることで、舌の圧力を弱める可能性があるから。
つまり特にA母音は、舌に力みが出やすく声が暗くなりやすいということ。
コンコーネ11番
母音にNを付けて鼻腔の意識を高めた発声でピッチと声の抜けが格段に良くなった。
イタリア古典歌曲からCaro mio ben
Nを付けた母音での練習が効果的だった。
PPの声はあまり小さく意識しない方が良いと思う。
山田耕作「赤とんぼ」
歌詞を歌わないで声で歌うこと。
そのために、Nを付けた母音による歌唱練習をした。
彼女の場合は、歌詞で歌うと言葉を語る意識が出るらしいのだが、それが声楽的には音楽性の可能性を狭めることにつながりやすいということ。
音楽性が問題だとするならば、単にマイクを使わないで歌う場合には効率が悪い声になる、という考え方も出来るだろう。
人にもよるが彼女に限って言えば、歌詞を歌う時に歌詞の意味や自分の語り口を意識的に出さない方が、結果的に音楽表現の可能性が拡がるのである。