SKM
発声練習
調子の良い状態であった。
中低音から良く響く声が出ている。
これがやや出しすぎだったかもしれない。
高音は無理せずに5点Gまでに止めた。
ヴェルディ オペラ「ナブッコ」「天井は今開かれた」
初の伴奏付きレッスンということもあっただろう。
緊張しているのが良く判った。
そのため、ブレスが伸びない。
また結果的に高音が明快さを欠いていた。
声の温まり具合ということもあり、本人の申し出により1回通して次に。
プッチーニ「蝶々夫人」より「坊やの母さんは」
こちらは気持ちの乗った演奏が出来ていた。
特に後半は連続して出てくる高音を、いずれもしっかりと対応できていた。
まずは合格というところ。
プッチーニ「トゥーランドット」「氷のような姫君の心も」
こちらもやや心配があったが、結果的には全編をしっかり歌ってくれた。
音楽への気持ちの入り込み方、良い集中力が感じられた。
最後に再びヴェルディの「ナブッコのアリア」「天井は今開かれた」
ブレスの問題やフレーズの歌い方など指示したが、何か気持ちが乗れていないように感じた。
ナーバスになってしまうと先に進めなくなる傾向が強いようである。
歌い出して「調子が良い!」と思ったら、思ったように歌えば良い。
「駄目だ調子が出ない」と思ったら、ブレスを余計に入れて安全に声を出す。
瞬間的に判断して、駄目なものを駄目なまま諦めないことも大事である。