合唱発声と日本語発音による発声の不具合について

KY

久しぶりにレッスンに来られた。
合唱団に入るとのことで、声の診断と久しぶりの歌う調子を確認に来られた。
声は以前と特に変わらず、5点Eくらいから綺麗にチェンジする声である。
またピッチが良く明るく好感の持てる歌声である。

改めて音域をチェックしたが3点G～5点Aまで2オクターブは確実に歌える音域をもっている。
声量はある方ではないが、ピッチが良く明るい声でピアノとの和音感が良い声である。
必然的に合唱団に向いた声だと思う。

これは、母音による発声よりも歌詞発音に依ることが多い。
特にI母音とE母音の換声点付近の発声で要注意である。
概ね舌に力がはいるせいである。
これは、見方を変えれば日本語発音の活舌が良いためもあるだろう。

特にIとEをあいまいにすること。
IであればUのように。
EであればAのように、という方法。

音程が5点F辺りに上行するフレーズで、母音がIないしEの場合に喉が引っかかる現象。
これは発声のところに書いた通り、日本語的にIやEという活舌を捨てることと、声を力ませない事。
高音に上がるために、不要に声を強く出してしまうことに気を付けること。
つまり音程を強く意識しない事である。