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発表会の反省
私からのダメ出しではなく、本人の感想が大事であると話した。
例えば今回の発表会では、これこれこういうことだけは成功させたい。
あるいは、この失敗だけはしないぞ!
などという目標を以て臨んだかどうか?
それもないのに、こちらが勝手にダメ出しをしても、すれ違うだけではないだろうか?
もちろんステージに綺麗な衣装で出て歌うだけで、楽しさを味わうということ。
その楽しさがあったら、それだけでも良かったと思う。
ただこういうお稽古事だから、本人は楽しかった~だけで終わってないと思う。
その終わってない部分を大切に、次回に臨んでほしいと願っている。
発声練習
喉の脱力を大事にしてもらった。
音程を決めるのは、上顎から軟口蓋にかけての感覚。
それに対して、声帯自体のニュートラルな状態を決めるのが「脱力」という概念。
この脱力は、舌の存在に大きな意味がある。
舌をだらっとさせることだが、声を出すときに奥に引っ込まないようにすることが大事。
コールユーブンゲン
彼女含めて2名の方にこの教本を与えて練習している。
練習方法は、すべて移動ド階名方式である。
とはいえ、練習曲はほとんどがハ長調か平行調なので、移動ドの必要はないのだが。
この教本で身に着けてほしい事は、大事な音程関係を身に着けて行くこと。
ドーソ、やラード、ドーミなど
つまりドレミファソラシドという言葉とその言葉が表す絶対的な音程関係を身に付けること。
そのことで、
そのためには、初見で読む練習が必要であること。
レッスン時に初見で読む練習をし、帰ってから復習をすること。
つまり初見がメインで同じ曲を復習することで、確認することが大事であること。
曲の練習
Regnava nel silenzioを通してみた。
後半の終わりから2ページ目くらいに、音程を取るのが難しいメリスマがあった。
まさにコールユーブンゲンで練習している音程感覚の問題がそこにはあった。
ト長調でファソラシドレミファ~とスケールで昇って行くのだが、恐らくファ~シという増4度がネックなのだろう。
楽譜上はト長調のためFに♯がついていることも関係あるだろう。
これは繰り返し練習することで、徐々に身に付いてくる問題なので、根気よく練習を続けてほしい。