SKM
発声練習
まずは姿勢を注意。
声を出すときに顔を前に出す癖があるので、この点は注意していただきたい。
今回は鼻でブレスをしないで、口を開けた状態で腹筋でブレスをする練習。
それから発声の際に舌先を常に下の歯に着けた状態を意識すること。
あるいは舌全体が口から前に出ているくらいに、前に持っていくようにすること。
これは、あくまで発声練習としての方法である。
この舌を奥に引っ込める現象は、特に小換声点の5点C～上の領域に入るときに生じやすい。
大事なことは、音程そのもので素直に声を出そうとしない事。
音程ではなく、喉やブレスの力そのもので声が出る意識に変えること。
そのための腹式呼吸である。
声の強弱の付け方はお腹の力ではなく、喉の力である。
お腹の意識は一定に保つこと。
喉、つまり声帯の振動の仕方が強弱を表現すること。
つまり息のコントロールそのものは、横隔膜ではなく声帯そのものであること。
簡単な練習方法は、歌う歌詞の朗読をしてみる。
その朗読で、大きな声で朗読することと、小さな声で朗読してみる。
そのときに、何処に意識を向けているか？
その意識と同じように、歌声のときに強弱をつけるのである。
「見上げてごらん夜の星を」「もののけ姫」「荒城の月」
いずれも、良い声を発揮できていた。
今回の喉を開ける発声、喉を開けたまま息を入れる発声が効果的であった。
もちろん、それほど高音が出る音域の広い曲ではない、という理由もあるだろう。
