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発声練習

レッスンは10か月ぶりだろうか、私が病気をして以来ということになる。
変わらず良い声を披露してくれた。
音程感の良い声で気持ちが良い。
久しぶりの声出しのせいか?やや頭声傾向が強かったので、中低音中心に行った。

フォーレPie Jesu

冒頭の1連のフレーズにおける弱声の扱いに集中を。
弱声でレガートを大切に。
中間部のDolce指示で始まるDona dona Domineの弱声の性格、優しさと憐れみを感じること。
そしてdona e is requiemの次、Sempiternam requiemは力強く。
直ぐにPに戻って同じ繰り返しを。
これらの弱声の扱いは上手く対応できるようになった。

イタリア古典歌曲集からIl mio ben quando verra

これも既出の曲で、練習はかなり行っていた。
そのため、ほとんど問題なく美しく歌えている。
強いて課題を挙げれば、細かい音符の歌い方。
伴奏のリズムとの整合性である。
無理やり伴奏に合わせようとすると、細かい音符の扱いが滑る。
滑らない範囲でなるべくテンポに寄り添うこと。
同時に伴奏は適度に歌に寄り添うこと。

マスカーニのアヴェ・マリア

弱声表現が出来るようになった。
更に細い弱声を、特に冒頭の出だしで出来れば理想的。
また、最後の高音の伸ばしも弱声を。
この場合、前の音ですで声のチェンジが行われていると上手く行く。
全体に、5点Aを境に声のチェンジを確実に覚えると良いだろう。