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発声練習

高音の換声点への切り換えのタイミングとやり方を教えた。
タイミングは、感覚的な問題によるが、彼のようなバリトンは概ね4点C以上になったら意識すると良いだろう。
特に4点E♭は完全に切り替えた方が良い。
そして更に上がる場合は、喉の状態は変えないで下あごを一段降ろすように。
このタイミングも大事。
早めが良い場合もあるし、あまり早くからやると余計な力みを喉周辺に与えて、かえって良くない場合もあるから。

トスティのソルフェッヂ45番

トスティ特有のシンコペリズムの軽快な歌。
音楽に良く乗って声も良く出せていた。
何度か通して間違いを修正しつつ終った。

イタリア古典歌曲集から

O del mio dolce ardor

高音発声、4点Eと4点F#の発声である。
今回はかなり発声として進歩したと思う。
今回指導した点は、前の声の状態を保ったまま、喉を上げないように対処すること。
特に最高音の4点F#は、発声練習で練習したように、下あごを早めに降ろした方が、換声が上手く行くはずである。

Nel cor piu non mi sento

歌詞の内容をユーモラスなタッチで描いた音楽である。
そのことが、音楽に微妙に表現されている点をキャッチすること。
そして、やや大げさにその表現を歌で表すこと。

トスティ「魅惑」

前回に歌詞の意味を表現することなど指摘した成果、声に力がこもっていた。
発声的には、力が入り過ぎて帰って声がこもる点を注意。
強弱記号を良く確認して、力みすぎないように。

日本歌曲から 滝廉太郎「秋の月」

PとPP Mfなど、ダイナミクスの違いと歌詞の内容との符合をみること。
そして弱声になるほどテニヲハを明快に発音すること。