TNK
発声練習
課題としては、短いブレスのやり方を指導した。
短いブレス、つまりフレーズの合間のブレスは、前のフレーズの終わりの母音の口を閉じない。
そのまま腹筋による横隔膜の縮小によって行うこと。
つまり改めて口で息を吸おうとしない。
これは大事なことなので、必ず覚えてほしい。
このブレスを覚えることで、喉のフォームを壊さずに歌い続けられるからである。
そのことによって、声のコントロールが自在になる。
コンコーネ26番
スタカーティッシモやマルカートなどの記号の扱いと、スラーの付いたフレーズの違いを良く表現すること。
また彼の場合、4点Eは明快に換声をした方が良いことなどを指導。
フォーレ「5月」
まずは、フランス語歌詞を明快歌うこと。
見ていると、口の開きが足りない。
特に開母音のAとEは明快に開けるように。
ただし、横開きは声質が浅薄になる点に注意を。
フォーレ「漁夫の唄」
冒頭の歌詞、je pleurerai toujoursの低音域の細かい音程を正確に。
同様に2番冒頭のEst couchee au cercueilも要注意。
フォルテの声、声を張ろうとすると口を横開きにする点を注意。
声質が浅く平たくなって、子供っぽい声になるため。
開けるときは、常に下あごを下に降ろすように縦に開けること。
木下牧子「海と涙と私と」
低音域で始まる「月夜の」「つ」とか、「夜明けの」の「よ」
8分音符で会っても、母音をきちっと発声する意識を持たないと歌詞が不明瞭になる。
無声子音の扱いも可能だが、低音なのでやはり歌詞が分からなくなるだろう。
もう一点は、換声点の発声。
この曲では、4点Dを基準に換声を実行すると良い。
そのためには、子音発語の方法も覚えてほしい。
特に換声点から上で、このことが有効になる。