MO

発声練習

一通り上行形中心で5度内のアルペジオとスケールを練習した。
課題としてはブレスの入れ方によって、喉を脱力させること。
そのことでバリトンらしい良い響きを得ることが目的。
弦楽器で言えば一段太い弦を使うこと。
それは高音まで同じ弦で出そうとすることも意味すること。
つまり同じ弦で高いフレットを指で押さえて高音を出すことに似ていること。

トスティ ソルフェッヂ50より49番

読譜上の間違い、勘違いなどはなかった。
発声練習の課題としてのバリトンの声のフォームを中心に練習を行った。
常に声の出し始めに喉の脱力を意識すること。
身体の中心を下に向かって息が流れるイメージ。

イタリア古典歌曲集より「ああ、私の優しい熱情が」

全体に完成度が高い歌唱になったと思った。
強いて言えば、最高音の4点F♯の発声。
声を当てようとするとピッチが下がり、ピッチを上げると響きが抜けてしまうこと。

トスティ「魅惑」

特に最高音に至るフレーズで声のポジションについて注意を。
中低音域も喉の脱力は大事だが、軟口蓋の高さは保つべき。

滝廉太郎「秋の月」

こちらは低音域が多く占める作品。
低音であっても喉の脱力は必要だが、ピッチを高く保つ必要性は高音域よりも大きい。
この点が課題になった。