目次
  1. MO

MO

発声練習は軽く5度のアルペジオと上行スケールを4点Eまで練習した。
力みを排した発声を心掛けていることが良く判る歌い方になっていた。
イタリア古典歌曲集からO del mio dolce ardorから
伴奏合わせだったので、伴奏のテンポ感のすり合わせつまりアンサンブルの修正がメインとなった。
歌声はこれまで何度もレッスンしてきたので、ほぼ言うことはなかった。
特に高音の発声はこれまでの結果でもっともよい状態で歌えていた。
トスティ「魅惑」
これもほとんど伴奏音楽について指示となった。
というのもこの歌の表現は伴奏のテンポ感で決まるからである。
シンコペーションのリズムによる内声でリズムを決めるのではなく、右手のメロディの歌い方が決め手になる事。
つまり右手のメロディで朗々と弦楽器のように歌わないと、歌が歌いにくいからである。
滝廉太郎「秋の月」
歌の入りの伴奏の8分音符にテヌートがついているが、これも強調ではなくむしろその逆の意味がある事。
強調するとますます8分音符が強調されて歌のリズムとシンクロして8分音符ばかりが目立ってしまう。
むしろ歌をレガートに仕上げるためのテヌートであることに留意してもらいたい。
また弱音をより弱音らしく伴奏を仕上げてもらえると、歌のためにも助けになる。