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発声練習
4点C~5点Gくらいまでに留めたが、とても良い声を発揮していた。
5度アルペジオとスケールでの練習であった。
半母音のJaで行った。
ヘンデルのジュリオ・チェザーレからクレオパトラのアリア「この胸に息のある限り」
最初の通しで指摘したことは、レチタティーヴォが素晴らしく良かったこと。
声質、歌の表情が抜群である。
アリア冒頭の部分は、Pが弱すぎること。
きちっとした響きは最低保つこと。
それから、中間部のAllegroのテンポが速すぎること。
速さというよりも気持ちの変化が大事で、音楽的にはリズム感がしっかりあることが大事である。
拍節をきちっと意識して歌ってほしい。
アリア前半の最後のFin che vita in petto avroの最後の5点Eで出すO母音で声が返りやすい事。
子音をしっかり発語することで、声の変換を促さないように指摘した。
ここで課題になるのは、Rの巻き舌であった。
前の子音Vの時点で母音がついてしまうためではないだろうか?
VRの場合はVは無声子音であるから、このVRだけでヴルルルル~~~という練習をすると良いだろう。
アーン「クロリスに」
キーが前の曲より低くなるため、改めて前奏を良く聴いて自分が出すキーの和音感を良く感じることが大事である。
あとはやはり子音をしっかり出す事。
そのため、朗読の練習を行った。
歌う者としては少しくどいと思うくらいに発音を明快にしっかり行うことは、発声としても大切である。
そのことで日本風にカスタマイズされない、オリジナルのフランス人の感性に響く歌声になるはずである。
トスティ「私に静けさを与えてください」
一通り通して終わりにした。
何度も練習しているので、表現力のある良い声で歌えていた。