TNK

発声練習

低音で声を出し始める時、口をもう少し開けること。
更にもっと深い場所から声を出し始める感覚を持つこと。
姿勢は顔の位置をもっと後ろに。
銅像の権威ある姿のように。
あとは、曲中で気を付けてもらったと思うが、お腹を前に出さない事。
下腹部を少し締め気味にして、横隔膜が自然に収縮するように。
判りにくければ、息を腰に入れるように意識すること。

コンコーネOP9から39番

音程と声は良好だった。リズムを含めた譜読みがあいまいだったので、譜読みの練習となった。

シューベルト「野ばら」

RosleinのOウムラウトの発声を中心に、A母音をレガートに歌う処理の仕方など練習した。
OウムラウトはI母音の発音で口を丸く突き出すようにする。
響きは奥に入るが、それがこの母音の響きの特徴である。
音符が並ぶ場合、下あごを動かしてA母音を歌うと、響きが壊れやすいし、滑らかに声を繋げにくいのである。
上唇だけを上に上げるようにすれば、それで充分にA母音に聞こえる。
細かい音符で音程差が少ないフレーズはこのように、下あごを使わないでいかに発音を表現するか?
という口の使い方の技術が必要である。

シューベルト「菩提樹」

声については、低域の明るさと高域の暗さという相反する必要について。
つまり位相差ということを考えれば、逆の声のあり方を作ることで、中庸な声の表現になるということになる。
もちろん低域でも男らしいバリトンの声は深みが必要だが、ピッチが下がりやすいから明るくなるように
これも口の使い方が重要。

武満徹「歌うだけ」

声が良く前に出て、Jazzらしい歌声表現になっていて、充分である。
あとは伴奏とのアンサンブルでいかようにもなるだろう。