アトリエムジカC2004年7月4日




















わきくろまるさん

彼女はレッスンも初めて、発表会も初めて、何もかもまったくの初めて。まさにデビュタントでした。
そのせいで少し緊張してしまいました。
本人は実力が発揮できなかった、と悔しい思いかもしれないですが、私から見れば、あったり前田のクラッカーです(古いですね)笑
何事も経験です。
もとよりクオリティの高い声、喉を持っていますね。
勉強、訓練の仕方によっては、相当なレベルにまで行ける可能性を持っているでしょう。
スケールの大きさを予感させる歌声が確かに聴けました。滑らかで明るく非常に美しい声です。

気になったのはやはり発音の仕方で息漏れが出てしまったことです。勿体無かったです。力みすぎて、発音との関係で息を大量に使いすぎるのです。
それが今の彼女の課題でもありますが、実は良さにもつながっているのです。
しかし、歌と言うのは難しいですね。このような欠点を潰していけば、楽に歌えるようになりますが、何かを失ってしまうかもしれない。そのバランスを大切にしながら教えなくてはいけない、と思いました。
ブレスの仕方もありますが、声の出し方や発音との関係を緻密に見ていけば、おそらくブレスはもっと楽になる、と見ています。
ともあれ、将来が非常に楽しみなデビューでした。おめでとうございました。

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