レッスンノート目次 |
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2月28日 みくりやさん。発声練習は、前回と同じ喉を開くこと、軟口蓋を上げて、あくびの状態で声を出すことをした。時折、とても良い声が出るようになった。以前のみくりやさんと違う声である。ここでも何度か書いているけど西洋の文化から作り上げられた発声。少し声を作る意識も必要である。その中から自然な在り方を逆に見つけて行けるまでは、ある程度の作為的な声の感覚は避けられないといっても良いかもしれない。ただ、無理はしないことである。使わない筋肉を少し使うことと思えば良いだろう。 フォーレの「夢の後に」を母音歌法でブレスを確認しながら、声を作っていった。時折、特に低い声でとても魅力的な声が出る。意外とメゾ系の声になれる素質がある。ブレスの長いところで我慢も必要である。そんな兆しも見えてきたので、良かったと思う。支えが分かってきたのだろう。気を良くしてフォーレのレクイエムから"Pie jesu"をやってみた。ブレスも少し伸びてきた。発声でもやったけど、高音で声が変るポイントを気を付けると良い。下あごをしっかり開いて喉を開き、声が頭声だけにならないような太い息の柱が出来るような出し方を意識してほしい。発声が定着するまでなるべく大切に行きたい。 TOP 2月26日 きょうは、ニーニーニロク事件の日だ。あめくさんは、知っていただろうか?笑 今日は、発声から落ち着いてていねいに声を出していた。中低音がややこもる癖があるので、その辺りは唇よりも前に共鳴を持っていくように意識すれば、大分良くなると思う。特にアの母音でこもるので気を付けてほしい。音大を受けたいらしいので、コンコーネをやってみた。階名で歌ってみたが、良く読めていた。初見とは思えなかった。譜面は良く読めるようだ。母音でも声が良く出ていたし、声楽家を受ける場合の歌のレベルは充分に合格だと思う。後は、ソルフェージュと音楽理論、ピアノだろう。音楽理論が苦手そうなので、その辺はきっちり勉強してほしいと思う。理論はソルフェージュを補ってくれるので得である。 さて、実際に曲を歌ってみると、Sebben crudele..はやはり、エの母音が良くなかった。まず、最初から声を出そうと力み過ぎていた。力まずに良い響きを出すことをくれぐれも心がけてほしい。中低音の声のポジション、特にエの母音の際には彼女の場合まず口、下あごを開かずに閉じたポジションでやると良い状態が作れた。この状態を忘れずに、この状態から口先を開いていって、開口母音に作っていくのが良さそうだと思った。次回には、この辺りを徹底したい。今日は良い結果が出たので良かった。 TOP 2月25日 こぬまさん。発声練習ではやはり中低音を中心にやってみた。声が鳴らないし合わないし安定しないので思い切ってイの母音を出させてみると、良い感じで声が出る。そこからエアと変化させてみる。 エの母音がどうもうまくない。アはなかなか良い感じになっている。どういうのが良いのか?というと、響きが前に集まっている感じ。あるいは、音程が上ずっていない感じ。呼気の力や声量ではなく、響きが集まっていて、かつ音程が落ち着いていることだ。しかし、このポイントが彼女にとってはなかなか難しいらしく、すぐに、元に戻ってしまう。今後はこのポイントを安定させることを課題にしたい。 声のポジションが高いことと、この出し方とは関係があるので、慣れればすぐに出来るようになると思う。きょうからコンコーネを始めてみた。口の使い方を固定的にすると、喉は開くけども音域が高くなるとややだんご声になりかねないので、声のチェンジする場所をあらかじめ決めて、口の開き方と声の当て方に工夫をすること。コンコーネはいろいろな課題を持って練習することで初めて生きてくる。 単純なフレーズを母音や子音をつけて歌うことで、どこに問題があるか?あるいは、どう処理するか?を考えて練習することが大切だ。 いとうさん。久しぶりに来た。合唱のバスパートの方。持ち声は良い声なのだが、どうも団では問題があるらしく、本人悩んでいるらしい。声を聞くとなるほど、体は脱力していて、声は鳴るのだが、それだけで何もしていない・・・という声だ。まず、声は、体の腰から湧き起こり、上に向かうという基本的なエネルギーの方向性を教えた。簡単である。呼気の流れイコール声のエネルギーの流れと置き換えて考えることが出来る。呼気の流れは、横隔膜の力からである。これで声帯が振動して声が発声するわけだから。後は、声をどう共鳴させるか?どう響かせるか?である。 呼気は、まず吐く練習からである。といっても、食べたものを吐く練習ではない。笑 お腹を使って息を吐く練習をし、次に吐く息を声に変えてみれば良いのだ。彼の場合明確に響きが頭部に行っているのがわかった。つぎに、口の中である。あくびの状態をあらかじめ作り、声をだしてみる。これもうまくいった。後は、声のポジションがどうも高いようだ。これも重いものを下から持ち上げるようにお腹の底から声が湧き起こるように、声の出し始めを特に注意すること。 これらのこと、今日は全て出来た。後はいつでも出来るかどうか?である。いつもいつも注意して練習してほしい。 TOP 2月24日 たにぐちさん。彼女は来る回数が少ないがぐんぐんと良くなっている。声も出てきたし、発声が分かって来て喉が良く開いている。とはいえ、やり過ぎてややだんご声になりそうなきらいもある。あるが、それはうまくなる過程と考えたい。何が良いかといえば、呼気の力が強いことだろう。最初にお腹の使い方を教えてこれもやり過ぎで、レガートが損なわれるくらいだったが、そのことは教えればすぐ治ることだ。彼女の場合の問題は、やや粗雑なところがあり、ていねいにやらないことだ。もう少しゆっくりと音程に敏感にていねいに扱えば、更に良いだろう。F以上の声も少しずつ良くなってきた。今度は喉を開き過ぎずに、むしろあごを開かずに上顎あるいは頭部に声を細く当てることが出来れば、音程の良い高音が出せる。そこだけ練習すればすでに、出来るようになっているのだが、音楽のフレーズの中で低い方から上がると、うまく当たらないのだ。スタッカートで下から上がって当てるをしてみると当て方が分かるだろう。次回からはご希望のジャンニ・スキッキをやってみることにした。 よしおかさん。 彼女は、たにぐちさんとは逆に呼気の力が弱い。話し声もそれほど強くない性質なので、呼吸器が弱い系統なのかもしれない。ともあれ、どうも声に力が出てこない。声に力を出すことは出来るのだが、今度は声が上に昇らなくなってしまう。いわゆる呼気が止まってしまい、音程がフラットになってしまう傾向があるのだ。今日は、呼気の力を言わずに、とにかく頭部に共鳴を持たせることに意を注いだ。 特に音符の真ん中辺りの音で気を付けないと、響きが喉で止まってしまい、音程響き、共に悪くなる傾向にある。常に、頭部にあるいは軟口蓋に当てるように意識してほしい。それから、イとエの母音が喉鳴りしてしまう傾向が強い。口を丸くして、声帯が合い過ぎないように、そして、同様に響きを上に当てるようにしてほしい。上といっても、彼女の場合は鼻根辺りに当てる感じが良いだろう。声を鳴らそうとしないで、響き、息で声を作るイメージが大切だ。アマリッリは、この辺りの練習で収まる気配を見せているが、以前にやったStar vicinoは、これだけでは収まらない。まずは、低い音域できょうの問題を徹底してやって、それから高い音域の曲にトライした方が良さそうである。 へんみさん。前回の発声を覚えているかな?と思ってやり始めたが、元に戻っていたので、もう一度呼気をしっかりと意識して出す練習から始めた。口先で小さく声を出してしまうので、喉も開かないし呼気も弱くなってしまう。ともかく、呼気である。お腹を使って呼気を送ることを先ず一番大事にしてほしい。それから、喉を開くこと。ブレスの際にあくびの状態を作っておいて、そこで呼気の力で声を出す。これだけは、まず覚えてほしい。それから、歌うときに喉に神経を集中するためか、あごがあがってしまうこと。これは良くないので、首をまっすぐにあごを引いてほしい。まだ、慣れていないので、上半身や顔全体に固まっているが、慣れればこれは少しずつ治るだろう。くどいようだが、お腹を使う呼気と喉の開きが一番大切である。今日は、 Sebben crudeleを歌ってみた。発音は苦労はないが、CDで音を取ったせいか、楽譜と違うことを歌ってそれに慣れてしまったようだ。楽譜が読めれば、なるべく楽譜から音を拾うように今後は意識してほしい。言葉が入ると、喉が締まってしまうので、これからは、その辺りを教えていきたい。 TOP 2月23日 なかがわさん。発声練習では中低音の声量を出す練習を徹底してやってみた。要するにチェンジしてからの声のポジションが高くなってしまうこと、それは声帯の位置が高いこと、喉の開きが悪いことが関係があるのだと思う。そのことを治すために、お腹から声を出すこととか、口がお腹についているようにとかいろいろなイメージでやってみるわけだ。これは何度も指摘しているけど、ブレスの際に無造作に胸で吸ってしまうことが原因の一つ。これを治すだけでとても大変だけど、これが治らなくても比較的声帯のポイントが低い人もいる。その場合は一見苦労はないのだが、なかがわさんの場合これがとても大きい意味を持つ。胸で吸わないでお腹のブレスが意識できればそこで声を出す感覚が出てくるのだ。彼女は元来がポイントが高いから、とても難しいことをやっているけれど、これをクリア出来ると高い声も飛躍的に良くなるから頑張ってほしいのだ。声を出す際に相当デリケートな感覚を要するので、集中力も必要。何よりも本人がそういう声を出そうと意識することが大切だから、結局声楽の声とはどんなものか?ということをもっともっと知ってほしい。ということは、コンサートも良く 聞いてほしいし、CDでも良いから今やっている曲を良く聞いて、声のイメージの助けにしてほしい。 かとうさん。発声練習で初めは喉声でぺら〜っと出し始めた。最初が肝心だから、最初から力を抜き過ぎないで声をきちっと作る意識を持ってほしい。前回のレッスンでも指摘したように、喉を開くこと軟口蓋を上げること、イコールあくびの状態に口の中を作ってほしい。そして、声を出すきっかけはお腹であるということ。声に対する感覚は人一倍持っているのだから、そのことを徹底すればすぐに上達できると思う。ただ、あくびの状態とか、喉を開くために、ややあごを硬くしてしまうことで、声の響きも硬くなってしまうようだ。後で分かったのだが、息を流そうとしないで、止めて出していることが一番良くないことだと思う。クラシックの歌は、一つのフレーズを息の力で創り出すところにある。息を流し続ける意識を常に持つこと。そのために、お腹をしっかり使うこと、それと、喉を絞めないこと。鼻のなかを閉じて歌っていると本人は言っていたが、そんな歌い方をしたことがないので、驚きだった。このやりかたをすれば、当然声帯は締まるし、ビブラートは付かないだろう。ところで、声楽のビブラートは人工的に付けるのではなく、自然に付くものだ、ということを知ってほしい。声 帯の振動と息の流れが相乗に作用して、水面に出来る波紋のような効果が生まれるのが本当のビブラートである。喉で付けるのではない。クラシックの声楽を知ることで音楽の新しい姿に触れることが出来ると思う。徹底して学んでほしい。ただ、すぐには会得できないから、気長にしかし少しずつ上達する忍耐を持ってほしい。 いそがいさん。久しぶりの登場だが、今日は中音部の声の響きを徹底してやった。というのも、彼女の欠点は、中音部の声がはまりにくく、音程がフラットになりがちであること。それは、低い声の出し方のまま声がチェンジしていく音域でも押してしまうために、声帯を厚ぼったく鳴らしてしまう傾向にあるのだ。これを治すのが軟口蓋の意識である。彼女の場合、1点b(シ♭)くらいから、響きが変るからその前の低い音域でも常に軟口蓋を上げてそこで響きを持たせるようにしなければならない。これは彼女に限らないが、彼女の場合、胸声が比較的強いために、人一倍気を付けなければならないのだ。声のアタックを常に高く、高く意識すること。脳天から声を出すように、あるいは、軟口蓋のところで声を響かせるようにして、同じポイントを意識していれば、音程は自然にはまると思う。現に今日はそれでうまく出来ていたから。曲は「からたちの花」高音のピアニッシモは割と上手く出せているが、そのポジションに常に合わせてしまうために、中低音部の声の響きも痩せた細いものになりがちだ。中低音部の声は、もう少し頭部に共鳴を作って響かせることを心がけてほしい。今日はとても良 い感触だったから、これを忘れないで次回もやってほしい。 TOP 2月22日 よしおかさん。発声練習は中低音の声がずいぶん出るようになったが、高音が弱い。声帯をしっかりとそして横隔膜と連動した声が出るにはまだ努力が必要だ。2点Cくらいから上の声がチェンジして細い力のない声に変ってしまう。喉のポイントが高いために喉が開かず声帯を厚くしっかりと使えないためになるのだろう。声のポジションの下げること、喉を開くこと、あくびの状態を作ること、もちろん腰、お腹の使い方など、言うべき事はそれほど多くはない。後は自分が声を出すときに自覚を持って、そして指摘されたことを忘れずに実行するだけだ。少なくとも、今の段階では2点Gくらいまで、ポジションが上ずらずにしっかりと出せれば良いだろう。曲は"Sebbe crudele"以前に比べれば大分良くなった。声が出るようになった。ただ、音程が高い方に飛ぶ際にポジションが一緒に上がってしまうので、声が軽くなってしまうという点を気をつけるだけで良いだろう。最後にやった"Tu mancavi tormentarmi"も同じ。前回やってみたように、胸にパンと声を当てることで、ポジションの上ずりをなくす方法も効果的だった。今後は、くれぐれもきょう出来たことを確実にしてほしい。 あめくさん。彼女も傾向はよしおかさんに似ている。年が若い人の傾向だろうか。。声を出す際の重心がもう一つ高いために、特に声を出そうとすればするほど、ポジションが高くなり、声が上ずるか喉に来るか、、という傾向がある。要するにお腹から出す声でなくなってしまう。ただ、発声練習では、無理のない良い響きが出ていた。喉を良く開いて軟口蓋も上げて、声を押さない美しい響きが出せたと思う。実際の曲になると、母音の違い、音程の違い、そして瞬間的なブレスの短さなどの様々な要素に影響されて声が不安定になってしまう。特にアの母音がこもり過ぎたり、逆に浅くなったりする。エはやはり浅くなる傾向があるが、以前にアの響きと変えないようにと言ったあまりに、逆にエだかアだがわからなくなってしまった。これはやり過ぎだと思う。それと、強い声をアタックする際に、力み過ぎてやはり濁った音程の悪い響きになってしまう。重心を低くして胸にパンと当てて、しっかりとした響きのある声がほしい。それだけを練習すれば出来るから、要は声の準備の問題である。声は音楽という時間的な制約が大きな中で、体を使って出すから、瞬時にブレスをして準備が出来るように ならなければならない。こればかりは、練習あるのみ。経験と練習で、瞬時に体勢を作って良い声を出す神経支配と筋肉を積み上げていくしかない。地道な努力だけど、一番大事な基礎だから努力してほしいと思う。 TOP 2月21日 みくりやさん。今日は調子が良かった。発声練習でブレスが自然に出来て来ていた。 ところで、前から気になっていたのは、彼女の低音から中音に変る声のチェンジがほとんど分からないことだった。本人の意識はあるのだろうか?あるいは、実際にどう変るのか?実験してみた。 やはり、他の女性と変ることなく大体1点Fくらいからチェンジしていた。ただ、その差がすごく少ない。これほど自然に声がチェンジする人は見たことがない。だからこそ、本人にはそれを意識してもらいたかったのだ。その上で、今日は前回もやってみた、あくびの口の中の状態をブレスで作ること、そしてその状態で声を出すこと。やや声に力が入ってしまうが、まあまあ上手く出来るようだ。今までのみくりやさんの声とは大分違う。喉が下がり開くために、彼女の普段の声と比較して太くややこもった声になるのだが、響きが出てくる。口から声がストレートに出るのではなく頭部に共鳴するのだ。同じ声量でもこの方がホールでは良く響くことが分かる。とても上手く行ったと思う。これに気を良くして、フォーレの「夢の後に」をもう一度ラララで譜読みを確実にした。ブレスポイントを確実にすること、そして声のフォームをこれで確実にしてほしい。フランス語を付けて歌ってみた。発音はまあまあだ。声の響きは最初あまりなかったが、それなりに聞ける歌を歌うところは、みくりやさんらしい。彼女は音程が良いのだ。これは美点だろう。Cieuxの母音がPourなどのウの母音と一緒に狭すぎ ること、また、語尾のEのあいまい母音、そしてBonheurなどのoeの発音がいずれも狭すぎる。あくびの口の中の開きを維持しつつ、唇を上手く使って処理してほしい。三連符が続くフレーズは流れるようにしないと、ブレスがきつくなる。特に昇りのフレーズは意識して昇らないときつい。短いブレスで瞬時にしっかりブレスをするには、音楽的な集中力が必要だ。声の響きがとても良くなった。きょうのあくびのフォームを忘れないで次回もやってほしい。 TOP 2月20日 にしさん。 にしさんとも一年弱の付き合いだけど、随分と良くなったと思う。発声にはまだ難があるけれど、自覚があるし、やれば出来るので気をつけていれば伸びるだろう。きょうの声は、少し軟口蓋を気にし過ぎて小さくなってしまった。前回のTu lo saiで、軽くすることを覚えたせいかな。胸に軽く当ててしっかりと声を出すことを基本に中低音を作ってほしい。1点Cくらいから上の声だけど、喉をあまり押し下げ過ぎないで柔軟に出すこと、そして、声を当てる場所を徐々に後ろに持っていくようにすると声が自然にチェンジ出来ると思う。Tu lo sai..もやってみたけど、大分良くなった。まだロングトーンの際に息が回らずに止まってしまうために、音程がフラットに聞こえてしまう傾向がある。多分高音できついのはこの辺りのことも原因だろう。多分お腹か首に力をこめ過ぎて、頭の方へ息を回す余裕がなくなっているのだろう。トスティのAprileをやってみた。譜読みだけど、まずはきちんとリズムを確立してほしい。名曲はついつい有名歌手のCDを真似てしまうけれども、そのまま出来るはずがない。こんな時に基礎の譜面に忠実に、実直にきちっと歌ってみるところから、発声の問題点も分かってくるはずだ。冷静に対処すること。高音がきついのは、そのフレーズの最初の声のアタック、ということは、ブレスに問題があることが多いし、最高音の前の音のはまり方も大きな問題だろう。最初、小さく歌っていたが胸声のポジションで歌わせたら声量が出ていたし、音程が良くなった。胸声は声の原点。ここをないがしろにすると結局高音もきちんと出なくなる。ただ、これもやり方は分かっているみたいだから、自分で努力していける段階に入ってきたと思う。 TOP 2月19日 さたけさん。発声もそこそこに歌の勉強に入った。声は本当に良く出るようになった。元々がそれほどポジションが高くない人なので、しっかり出る声の性質だと思う。その分、声がフラットになる(音程が下がる)方向にある。その辺りを気を付けるためには、響きの場所を決めること。ただ、音程が下がるからと言って妙に高くポジションを取り過ぎると、今度は痩せた響きで良くない。彼女の声は少し太目でしっかりした声が魅力なのだ、、と今日は特に思った。うまく行くととても美声のメゾソプラノというイメージが見えてきた。だから、音程がフラットであることをあまりうるさく言いたくない。言いたくないが、まだ発声は完璧ではない。それは、歌を歌ってみた良く分かる。歌いながら頭が動き過ぎるのだ。そのために響きが変ってしまう。そのために、響きがはまらないか、浅く響いてしまうために、音程がフラットになったり、上ずってしまったりするのだ。それは、本人の声の出し具合の感覚と一致しているのだろう。音程がはまらないから、頭を動かしてはめよう。。。と無意識に動かしているのだ。これは、間違っている。 頭を絶対に動かさずに、声を響かせる場所でしっかり響かせるように、お腹を使うのだ。そのために、フレーズの歌いまわしの計画を練習の段階でしっかりと作らなければならない。分かり易く言えば、響きが決まらない場合、その前の音の響きはどうか?フレーズの歌い出しの声のアタックは上手く行ってるか?すべてをチェックしてフレーズを歌い通せるように、良く練習してほしい。 今日は、フォーレの「愛の唄」「我らの愛」をやった。フォーレの歌曲は、細かい音符の音程、きちっとしたリズム感、もちろん、美しいフランス語の発音が伴って、初めて品の良い端正なフォーレの音楽になる。大きな音楽の作り方もあるが、意外とディテールが大事なのだ。細部に神は宿る。。という言葉を思い出して、丹念に曲作りをしてほしい。 TOP 2月18日 さわださん。発声練習の始りは、エンジンがかからない彼女だけど、少し声のポジションを矯正してみた。やはり、声が高目になっていることと、ブレスが胸に行っている。普段の生活などもあって、こういうところから声の調子が悪くなっていくものだ。声のポジションが高いと、必然的に声が喉っぽくなってくる。ブレスは、声のポジションと密接な関係がある。横隔膜を使って声を出すためのブレスは、必然的に胸を上げるよりも、腰から背中に息を入れる感じ。息と言っても、物理的な空気の量をたくさん入れるのではなく自然な吸気で入ればそれだけで良い。ブレスの意味は、声を出すための横隔膜に緊張を適度に与えるためのもの。丁度、ヨーイドンで走るためのヨーイを体で作ることだと思えば良い。お腹のみぞおちから下辺り、に声の口を持ってそこで歌うような感じで出す。このためには、相当に静かな肉体の状態を作り出さなければならない。ざわざわしていては、そのデリケートな肉体の感性が掻き消えてしまう。ブレスをくれぐれも大事にして、声のポジションが上がらないように注意してほしい。曲は、ボエームから「私の名はミミ」練習してなかったせいか、また元に戻っていた、 今日はこれはやらずに、初挑戦の「カルメン」から「ハバネラ」のフランス語の読みを勉強。声はなかなか合っている。マリア・カラスのように、カルメンも歌えば、トスカも歌える、幅の広い歌手を目指してほしい! TOP 2月17日 なかがわさん。発声練習で思い切って胸に声をぶつける練習をしてみたが、あまり効果はなかった。 効果のある人とない人とあるのだな。中音部の声量を付けることはあまり無理をせずに、とにかく声のポジションを高くせずに、声を響かせることに意を注ぐことが良いのだろう。モーツアルトの「夕べの想い」出だしのAbendの2点Cの声をしっかりと、胸あるいは、喉の下のところに当てて出すととても良く響いた。その声を大事にして他の部分、特に細かい音符もないがしろにせずに、響かせることを大事にすることが、とにかくの解決だと思う。そのためには、母音によって響きが変らないこと、そして低音部はむしろ、声を頭部に響かせるために、あごを下げずにアーティキュレーションする方が、かえって響きが出て良いと思った。あごを下げて喉を開くと、低音ではかえって声を掘ってしまい、響かずに損をするようだ。事ほど左様に中低音部の声量がないから、声の響きと言うことに留意してほしい。 こぬまさん。 彼女は、発声をやっていてもとても神経質だ。これは何だろう?一つの固定観念に囚われていてなかなか違うことが出来ないということかな。特に彼女も中低音が声量がつかないのと、不安定であることがネックだ。あるいは、高音部にしても要求されることがシビアなのか、彼女自身の要求が高いのかなかなか満足しないで、いつも不満そうである。彼女が気にしているのは、喉で歌ってしまうこと、だそうだ。確かに細かく見れば色々ある。しかし、それよりも安定して自信を持って歌うことが一番大事なのだ。そういってしまえば、声楽教師の資格がないかもしれないけど、彼女に欠けているのは、自信を持つことだ。これで良いのか?と言う気持ちでいつも歌っていたり声を出していれば良いわけがない。細かいことを気にすることも大事だが、声と言うものはもっともっと明るくて根源的なエネルギーが大切だ。もちろん、テクニックとして細かいことは大事だけども、テクニックに囚われ過ぎないでおおらかになってほしい。ぼくが今まで言ってきたことは、もう同じことばかり。ぼくが良い。。と言っていることを信頼して続けてやってもらえば良いのだが。。。 よしおかさん。 一週間経つと、前回出来ていたことがまた、元に戻ってしまう。特に問題なのは、喉が開かないことそのために声のポジションが高くて特に中低音の音程が上ずってしまうことだ。少しずつ発声をやっていると段々出来てくる。今日は、声を胸あるいは喉の下の窪みに思い切ってしっかりと当てることである。声に太さと安定が出るし、音程が良くなる。ところが、音楽のフレーズになったとき、特に音程が上がるフレーズになると、上の音程がフラットになってしまう。これは、仕方がないのだけど、そのことにいつも気を使ってほしい。しっかりと声を出すことそして音程。Intorno all'idol mio..も声はずいぶん出るようになったと思うけども、音楽的に歌うことはまだまだ難しい状態だ。特に音程がフラットになる傾向が大きい。あるいは、ブレスが足りないこと。課題として少々難しいかな。。と感じたので、再び以前やった、Star vicinoを取り上げてみた。これも決して狭い音域ではないが、この辺りで声のポジションと母音によって響きが変ってしまうことがないような、練習をしばらくしてみよう。 へんみさん。 今日が初めて。声を聞いてみたら、失礼ながら本当に長年声を出していない、あるいは使っていない。。という声だった。その割りにブレスは自然だったので、無理をせずに息を吐くことから練習を始めた。吸気は自然に任せて呼気をしっかりと。その呼気を声に変えるということ。従って、最初に覚えてほしいことはお腹を使って息をしっかり吐く。そして息が声になるということ。これだけは、最初にしっかりと見に付けてほしい。次に声を効率よく出すために、喉を開くことと、軟口蓋を上げること。要するにあくびの状態をブレスの段階で作ること。その状態でお腹からの呼気で声をアタックすること。ここまで今日はやったが、思わぬしっかりした声が出るようになった。最初は完全に喉声であったし、地声であったが自然にチェンジした声に変った。後は、姿勢である。声を出す際にあごを絶対に出さないようにすること。声を出す瞬間に微妙に首を前に出してしまう。次回から古典歌曲集を持って来て実際に歌でトライしてみることにした。楽しみである。 TOP |